出版社内容情報
世界24カ国以上で翻訳されてきた「禅の世界的名著」が、新訳となって登場!
本書は、アメリカを拠点に禅を西欧世界へと広めることに大きく貢献した、禅思想家・鈴木大拙氏(1870~1966年)とともに「二人の鈴木」と並び称される曹洞宗僧侶・鈴木俊隆氏(1904~1971年)による、禅の入門的講話集。坐禅の組み方から悟りの世界まで、禅の神髄を平易な言葉で語りつくした1冊です。
あのスティーブ・ジョブズが、青春時代にこの本に夢中になり、その後の人生に大きな影響を与えたことでも有名です。
原書の発刊は1970年ですが、本書は2020年に新装発刊された『Zen Mind, Beginner's Mind: 50th Anniversary Edition』を全訳したもので、鈴木俊隆氏のもとで長年修行をしていたデイヴィッド・チャドウィック氏による「あとがき」(全28ページ)が新たに追加されています。
新訳を担当した藤田氏は、長年アメリカで禅の指導をしてきた現役僧侶。現地のGoogleやFacebookの社員にも指導実績を持ち、本書は「よりわかりやすく、より読みやすく」をコンセプトに翻訳されました。
50年以上にわたって、世界中の人々の生き方に影響を与えた「最高の人生指南書」、待望の新訳!
「アメリカやヨーロッパには、鈴木俊隆老師の法系を受け継ぐ七十以上のグループが存在しています。しかし、鈴木俊隆老師の精神的な指導者としての名声は、ほとんどこの1冊の比類なき本によるものです。この本は、仏教界の内部に留まることなく、さらに図書館、大学の授業、読書会などにもたやすく広がっていきました。現在では、西洋における現代の精神世界の古典のリストのほとんどすべてに掲載されています。スティーブ・ジョブズも七十年代半ばに、この本にまとめられた講義が行われていたロスアルトス禅センターで坐禅を組み、この本は彼が愛読していた精神世界の本でした」(本書「あとがき」〈デイヴィッド・チャドウィック〉より抜粋)
内容説明
スティーブ・ジョブズが青春時代から「座右の書」とした禅の超入門書!長年アメリカで禅の指導をしてきた現役僧侶が、古典的名著をわかりやすく新訳!
目次
プロローグ 初心者の心
第1部 正しい修行(姿勢;呼吸 ほか)
第2部 正しい態度(ひたむきな道;繰り返すこと ほか)
第3部 正しい理解(伝統的な禅の精神;無常 ほか)
エピローグ 禅の心
著者等紹介
鈴木俊隆[スズキシュンリュウ]
1904年生まれ、1971年逝去。神奈川県平塚市の曹洞宗松岩寺に生まれる。12歳で静岡県周智郡森町の蔵雲院の玉潤祖温老師に弟子入り、駒澤大学在学中に蔵雲院住職、1936年に静岡県焼津市の林叟院の住職となる。1959年渡米し、サンフランシスコ桑港寺住職となる。1962年サンフランシスコ禅センターを設立。1967年カリフォルニア州タサハラにアジア以外では最初の禅院である禅心寺を開く。1971年に68歳で禅センターにて逝去。渡米12年の間にアメリカにおける禅の基礎を築いた。欧米では20世紀を代表する精神的指導者の一人とされる
藤田一照[フジタイッショウ]
1954年(昭和29年)、愛媛県に生まれる。東京大学教育学部教育心理学科卒業。東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程を中途退学し、兵庫県にある曹洞宗の紫竹林安泰寺にて得度、僧侶となる。1987年よりアメリカ合衆国マサチューセッツ州西部にあるパイオニア・ヴァレー禅堂に住持(住職)として渡米、近隣の大学や仏教瞑想センターなどで禅の講義や坐禅指導を行う。2005年に帰国。2010年より2018年までサンフランシスコの曹洞宗国際センター所長(第2代)を務め、スターバックス、フェイスブック、セールスフォースなどアメリカの大手企業でも坐禅を指導する。現在、神奈川県の葉山にて実験的坐禅会を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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