内容説明
じけんはきのうのおやつのじかんにおこった。だいすきなプリンやからゆっくりたべようとおもてたのに…。それなのに、くまくんがたべてしもた。ぼくは…ぼくは…「ダメ!」ってよういわんかった。自分より強い相手に、言いたいことを伝えるには誰だって勇気がいります。でも、勇気を出して自分の気持ちを伝えたとき、二人の友情はパワーアップ。この絵本は、勇気の一言から、お互いの尊厳を尊重し合える新たな関係性が生まれることを教えてくれる一冊です。
著者等紹介
くすのきしげのり[クスノキシゲノリ]
徳島県鳴門市生まれ。鳴門教育大学大学院修了。「心豊かに生きる」をテーマに、児童文学の創作活動と広い視野に立つ「徳育」を中心とした教育活動を続けている
いもとようこ[イモトヨウコ]
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学油絵科卒業。『ねこのえほん』(講談社)、『そばのはなさいたひ』(佼成出版社)でボローニャ国際児童図書展エルバ賞を2年連続受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わむう
18
強い者に対してダメ!というのはとても勇気がいりますが、自分の気持ちをちゃんと伝えることは大事ですね。お話通りにはうまくいかないこともあるかと思いますが私もめんどくさいとか、揉めたくないと思わないで意思をあらわさないとなと反省しました。2017/09/23
遠い日
10
嫌なことをされた時に、ストレートに相手に「ダメ!」とか「やめて!」とか、なかなか言いにくいものだ。そして、呑み込んだことばにもやもやを募らせる自分が嫌になる。悪循環の堂々巡り。自分のことを自分がだいじにしなくちゃと思ったりすくん。くまくんと、お互いに尊重し合うことを学んだふたりは賢いな。2017/04/01
Maiラピ
9
うんうん、未だにわたしはこういうジレンマに悩まされます。なかなか「ダメ!」ってお友達に言えないってことある。行きたくないのに付き合って行ったり、食べたくないのに食べたり・・・欲しくないのにもらったり。。。でも大したことないときは言わない方がいいね♪2011/02/23
mari
7
嫌なことがあったとき、ダメ!ってきもちを伝えていいのかな?やりかえされるかな?と心配になる。でも勇気をだして自分の気持ちを伝えてみよう。きっと相手に想いが伝わって、素敵な気持ちを味わえるはず。2015/03/07
里中
6
私の中で内容が少し考えてしまうものだったので、関西弁の文章が印象をとても明るくしてくれました。 りすくんとくまくんはきちんと信頼関係を築いているんだなぁ。 「嫌われたくないな」とか、「波風たてたくないな」とか、色々考えてしまって否定の言葉ってなかなか言えないものですよね。あんまりハッキリ言い過ぎるのも問題だけれど、相手に真摯に自分の気持ちを伝えるのって大切だなって感じました。これからも仲良くしていきたいなら尚更、嬉しい楽しいと同じように悲しい苦しいも伝えれるようにしたいです。2011/05/24