PHP新書<br> 台湾に何が起きているのか

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台湾に何が起きているのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569852867
  • NDC分類 302.224
  • Cコード C0230

出版社内容情報

「米台は自主自決の運命共同体であるだけでなく、多くの共通の安全保障のテーマをもつ」「我々は台湾を絶対見捨てない」。2022年8月、米国のナンシー・ペロシ下院議長が訪台し、蔡英文総統と会談。中国にとって、威嚇的な「戦狼外交」が無視された衝撃的瞬間である。だが中台統一を自らの業績にしたい習近平主席が、台湾の併呑を諦めることはない。
では、台湾は本当に中国の一部なのか。自らを中華、華人、チャイニーズと見なす台湾人も多いが、「私はタイワニーズ」と名乗る台湾人も増えている。
著者は台湾侵攻、米中戦争の行方とともに、台湾人の歴史的ルーツを探る。漢人ではなく南太平洋島嶼国からの源流や独自の「十三行文化」、オランダ植民地時代から日本統治、中華民国の時代まで台湾・日台の歴史を通覧し、わが国に「友を守る覚悟」を問う。
中国は台湾のEEZ(排他的経済水域)と同時に、日本の与那国島近海にもミサイルを撃ち込んできた。もはや対岸の火事ではない。
序にかえて――与那国から
第1章 今、台湾に迫る危機
第2章 習近平3期目と中台統一
第3章 台湾侵攻のタイムリミット
第4章 台湾と中華民国の異なる歴史
第5章 奇跡の日台関係

内容説明

「米台は自主自決の運命共同体であるだけでなく、多くの共通の安全保障のテーマをもつ」「我々は台湾を絶対見捨てない」。2022年8月、米国のナンシー・ペロシ下院議長が台湾を訪れ、蔡英文総統と会談した。中国の習近平主席にとって、威嚇的・脅迫的な「戦狼外交」が無意味であると証明された瞬間である。中国は台湾のEEZ(排他的経済水域)と同時に、与那国島の近海にある日本のEEZ内にもミサイルを撃ち込んできた。もはや日台両国は一蓮托生。武力侵攻の行方を探るとともに、日本が台湾問題から逃げず、正面から民主主義の危機に向き合う覚悟を問う。

目次

第1章 今、台湾に迫る危機(ペロシ下院議長訪台の意味;「民主主義の友に感謝」 ほか)
第2章 習近平3期目と中台統一(総書記を超える「人民領袖」;中台を統一せねばならない ほか)
第3章 台湾侵攻のタイムリミット(台湾侵攻は2022年秋の予定だった?;制裁に甘んじれば国内圧力によって崩壊 ほか)
第4章 台湾と中華民国の異なる歴史(台湾人の「やさしさ」は別格;「台湾の花は梅じゃないわ」 ほか)
第5章 奇跡の日台関係(大平外相の「別れの外交」;米国に日本への圧力を期待する ほか)

著者等紹介

福島香織[フクシマカオリ]
ジャーナリスト・中国ウォッチャー・文筆家。1967年、奈良市生まれ。大阪大学文学部卒業後、産経新聞社に入社。上海・復旦大学に業務留学後、香港支局長、中国総局(北京)駐在記者、政治部記者などを経て2009年に退社。以降はフリージャーナリストとして活躍。ラジオ、テレビでのコメンテーターも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

83
著者は産経新聞出身のフリージャーナリスト。ペロシ米下院議長の台湾訪問をめぐる情勢分析は、産経ぽいテイストを 感じるが、中国の「戦狼外交」など北京の内情はそんなところだろうと納得がいく。習近平の視野にあるのは国内における自分の立場だけ。権力維持のため中台統一の旗は降ろせないらしい。本書で注目したいのは、主テーマではないかも知れないが、台湾の歴史、特に日台関係の歴史を詳しくまとめていること。国民党が台湾に落ち延びて来てからの歴史、2.28事件などの白色テロ、一次、二次台湾海峡危機の推移、⇒2023/03/11

大奥のじぃ

20
台湾に今何が起きているかを知るためには、台湾に歴史と中華民国の歴史および中国、日本、米国との関連性が非常にわかりやすく書かれた本である。中国表人語が堪能な福島さんのジャーナリズムが発揮されている。2022年7月の安倍さんの暗殺事件が無かったら台中状況は今と全く違った方向に進んでいたに違いない。如何にインド太平洋地域の安全保障を安倍さんが握っていたかが良く理解できた。2023/06/07

noko

9
前半はこれから起こる可能性のある、台湾有事について。後半は台湾の歴史。今までに台湾海峡危機は3回起きている。三度の目は解放軍の葉選寧と、台湾総督府顧問の曽永賢の間にパイプがあったので、事前に攻撃する意図はない事が李登輝に伝わっていた。しかし今中国と台湾の間にパイプが無い。ロシアのウクライナ侵攻に連動しロシアと協力した台湾侵攻シナリオは今のところ挫折した。しかし台湾侵攻シナリオは修正されても生き残っている。台湾統一のリミットは2027年。習近平の三期目の任期が終わるから。台湾は過去も地政学的に魅力的な地だ。2023/07/18

九曜紋

8
本日2022年9月29日は日中国交回復50周年であると同時に、日華(台湾)国交断絶50周年でもある。国民党政府による40年に及ぶ白色テロ、戒厳令という苦難の時代を経て民主化への道を歩んできた台湾。日本の植民地統治と日本の敗戦、日中国交回復による日台断交という、言わば二度の裏切りを受けながら世界一の親日国台湾。中国共産党の覇権主義が世界的に懸念される世界情勢下において、民主主義という共通の価値観を有する台湾に日本は冷酷に過ぎるのではないか。そんなことを感じながら台湾の歴史を振り返ることができた。2022/09/29

くらーく

4
福島さんの解説?は面白いよねえ。右系の人には良く響くんじゃないかなあ。 もしも、ロシアのウクライナ侵攻が成功していたら、今頃は台湾有事で、日本もどうなっていたか分からなかったかも。増税論議なんて吹っ飛んでいたんだろうなあ。日本人は何かあったら、一方向に流れやすいし。 それでも、独裁体制を敷いた総書記の欲で、近いうちに侵攻はありそうだねえ。香港もあんなになっちゃったし。やっぱり、地続きはいかんのお。台湾と大陸を結ぶ橋が出来たら、しおどきなのかねえ。 それにしても、日台関係は不思議だね。歴史を振り返ると。2022/12/17

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