伊達女

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伊達女

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  • サイズ 46判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569847702
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

心に鬼を棲まわせた“独眼竜”伊達政宗の周囲には、かくも、たくましく、そしてたおやかな女性たちがいた――。
我が子に毒を盛ったとされる母・義姫、影ながら政宗を支え続けた妻・愛姫、片倉小十郎の姉で政宗を育てた喜多、松平忠輝に嫁いだ娘・五郎八姫、そして真田信繁(幸村)の娘・阿梅……伊達の女性を主人公にした連作短編集。

母・義姫――毒を盛ったのは母だと疑っておいでなのでしょう
妻・愛姫――濡れ衣を着せられたまま、殿が平気でおられるとは思いませなんだ
保姆・片倉喜多――本当のことを言ってはならぬ。言えば、政宗の心は折れる
娘・五郎八姫――私は優しくなどありませんぬ。父・政宗を気に掛ける母を見て育ちましたゆえ
真田家・阿梅――黙っていたこと、ご容赦くださいませ。ですが、お知りにならぬほうがよかったのです

伊達政宗の言動等から生まれたとされる「伊達男」。伊達といえば、男ぶりばかりが注目されるが、実は女性こそが素晴らしかった!
各短編で描かれる五人の女性の生きざまを通して、伊達政宗の真の姿も浮かび上がってくる。
『会津執権の栄誉』で直木賞にノミネートされた著者、新境地の最新刊。

内容説明

母・義姫、妻・愛姫、保姆・片倉喜多…独眼竜政宗を照らし出す戦国の女たちの生き様。直木賞候補作『会津執権の栄誉』の著者、新境地の連作短編集。

著者等紹介

佐藤巖太郎[サトウガンタロウ]
1962年、福島県生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。2011年、「夢幻の扉」で第91回オール讀物新人賞を受賞してデビュー。16年、「啄木鳥」で第1回決戦!小説大賞を受賞。17年、『会津執権の栄誉』で本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞、第157回直木賞候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

217
直木賞候補作『会津執権の栄誉』から久しぶり、佐藤 巖太郎、2作目です。伊達政宗は知っていますが、伊達政宗を巡る伊達女の物語は初めてでした。短編集ではありますが、読み応えがあり、オススメは『釣鐘母 保姆・片倉喜多』です。 https://www.jidai-show.net/2020/11/16/b-date-onna/ 2020/12/18

いつでも母さん

168
戦国武将の中でも伊達政宗は贔屓です。大河ドラマ『独眼竜政宗』の影響だろう。なので本作の五人中四人の女性たちを自然にあのドラマの女優さんに変換されて読んでいた(懐かしい)五話どれも良かった。最後の物語で武家の女たちは家を守ることに生きる意味を見出すが、伊達のおんな加えて『鬼を飼う男たちに、光を当てる存在』とあるのが納得の本作だった。2020/11/25

とん大西

135
…これは、たまりません。大河ドラマ『独眼龍政宗』と『真田丸』の世界観が溶け込んだ伊達の女たちの戦国。切り取った大河のワンシーン、その舞台裏で葛藤し覚悟した女たち。そりゃあ魅了されないわけがない。読み終わるのがもったいないくらいでした。政宗のブレイクは一にも二にも乳母の喜多なしでは語れないとは思いますが(このへんはドラマの影響大(^o^;))、彼女の潔い生きざまを描いた「釣鐘花」は格別の読み応え。政宗の全てを思いやる喜多だからこその懐の深さを感じます。最後の阿梅の話はラスト一行にニヤリ。痺れますね。2020/12/13

★Masako★

87
★★★★ 伊達政宗を巡る5人の女性たちの物語。政宗の母、妻、保姆、娘らそれぞれの思いと生き様を、史実をベースに時系列順に描いているのがわかりやすく、と同時に政宗の人生を浮かび上がらせる構成が上手い。「伊達女」それは、家を守り抜くという事に生きる意味を見出し、そして心に鬼(影)を飼う政宗に光を当てる存在。どの話も良かったが、保姆・喜多の話と全てが集約されたような最終話の真田信繁の娘・阿梅の話が特に良かった♪この作品に影響を与えた大河ドラマ「独眼竜政宗」…もう内容はうろ覚えだが、また観たくなった♪【図書館本】2021/02/07

ゆのん

81
戦国時代から物語は始まる。『家』を守る為の道具として扱われていた当時の女性達。それは婚姻やその後の跡継ぎとなる嫡男を産み育てる事に終始し、役目は終わる。そんな世の中にあって、家を思い、我が殿を思う強い女性達の物語。タイトルの通り『伊達家』をポイントとした内容。伊達政宗の母・義姫、妻・愛姫、保姆・片岡喜多、娘・五郎八姫、そして真田家・阿梅。我が身を投げ打つ覚悟の思いを持つ女性達は光となり正しいと信じる道へと突き進む。歴史はそんな女性達に支えられていたのだと思うと思わず涙してしまう。2592020/11/20

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