出版社内容情報
太宰治を読むと、プライドの正体がわかる。『斜陽』からよくわからない不思議な作品まで、キレのある日本語表現を味わい尽くす!
内容説明
太宰治の全作品から、「生れて、すみません。」(『二十世紀旗手』のエピグラフ)や「八月のおわり、私は美しいものを見た」(『満願』)といった忘れ難い文言を抽出し、太宰の「毒」の魅力を解説。『新釈諸国噺』の中の『貧の意地』のような笑える作品や、よくわからない不思議な作品も網羅する。
目次
1つ目の穴 太宰を読むと、「落ちていく人生」がリアルに味わえる―『東京八景』
2つ目の穴 太宰を読むと、革命を起こしたくなる―『斜陽』
3つ目の穴 太宰を読むと、ダメ人間でも救われた気になる
4つ目の穴 太宰を読むと、自殺願望の奇妙さを実感する
5つ目の穴 太宰を読むと、プライドの厄介さが身に染みる
6つ目の穴 太宰を読むと、「世間の怖さ」に共感してしまう―『人間失格』
7つ目の穴 太宰を読むと、女性がますますわからなくなる
8つ目の穴 太宰を読むと、古典の魅力に惑溺する
9つ目の穴 太宰を読むと、津軽人の本性に驚く―『津軽』ほか
10個目の穴 太宰を読むと、わけのわからなさがクセになる
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社文庫、毎日出版文化賞特別賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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