出版社内容情報
日々、生きているとストレスに悩まされたり、ウイルスに冒されたりと心身ともに病むこともあろう。そんな方に、強く薦めたいのが、「心理瞑想行」である。心理瞑想行とは、安定打坐法(天風式座禅法)で雑念妄念を取り去った状態で、天風が悟った宇宙真理(宇宙観、生命観、人生観)を聴き、自悟自覚することを目的とする行修。原則として「修練会」のみ行われるもので、各回の心理瞑想行の締めくくりに、その内容を凝縮した「暗示誦句」が与えられる。この誦句は、天風が自ら真理と取り組み、瞑想し、悟った珠玉の言葉で綴られたもので、天風哲学のエッセンスといえるもの。本書では、その内容を余すところなくお伝えするまさに天風哲学の原点であり神髄の書といえよう。
※本書は、中村天風財団が刊行するCD『中村天風講演録集「夏期修練会編」力の結晶』全12巻を編集し書籍化したものです。
目次
本領の発揮と本分の実践―甦えりの誦句(朝旦偈辞)‐昭和三十一年(一九五六年)神戸
何ものにも打ち克つ“力の結晶”―力の誦句‐昭和四十二年(一九六七年)京都
積極的な心持ちで思考した事柄のみが建設される―思考作用の誦句‐昭和三十九年(一九六四年)京都
潜在勢力という絶大なる力―人間本質自覚の誦句‐昭和三十三年(一九五八年)神戸
かりそめにも、わが舌に悪を語らせまい―言葉の誦句‐昭和三十七年(一九六二年)京都
誠と愛と調和した気持ち―大偈の辞‐昭和四十二年(一九六七年)京都
“感謝と歓喜の感情”が運命をひらく―運命の誦句‐昭和三十七年(一九六二年)京都
進化の原則。創造の法則。―統一箴言‐昭和三十九年(一九六四年)京都
信念は人生を動かす羅針盤―信念の誦句‐昭和三十七年(一九六二年)京都
一切の苦しみをも“たのしみ”となす―坐右箴言‐昭和四十三年(一九六八年)京都
終始一貫、勇気勇気で押し切るのだ―勇気の誦句‐昭和三十九年(一九六四年)
高級なる想像と気高い理想―想像力の誦句、理想の誦句‐昭和三十九年(一九六四年)
著者等紹介
中村天風[ナカムラテンプウ]
1876年(明治9年)7月30日、東京府豊島郡(現東京都北区王子)で生まれる。本名、中村三郎。1904年(明治37年)、日露戦争の軍事探偵として満洲で活躍。帰国後、当時死病であった奔馬性肺結核を発病したことから人生を深く考え、真理を求めて欧米を遍歴する。その帰路、ヒマラヤの麓でヨーガの聖者カリアッパ師の指導を受け、病を克服。帰国後は実業界で活躍するも、1919年(大正8年)、突如感ずるところがあり、社会的地位、財産を放棄し、「心身統一法」として、真に生きがいのある人生を活きるための実践哲学についての講演活動を始める。同年、「統一哲医学会」を創設。政財界の有力者をはじめ数多くの人々の支持を受け、天風哲学として広く世間に認められるようになる。1940年(昭和15年)、統一哲医学会を天風会と改称。1962年(昭和37年)、財団法人の設立許可を受ける。2011年(平成23年)、公益財団法人へ移行。1968年(昭和43年)12月1日逝去、享年92(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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