出版社内容情報
「集合と位相」は数学全般での基礎概念であるが、近年では、数理科学・データサイエンス・機械学習などといった情報科学の分野に於いても、その理論構築の基礎概念として活用されており、今後ますます重要性が高まることが見込まれる。大学でも早い時期に講義が開設されるが、一方で抽象的な内容から「わかりづらい科目」という印象をもたれることも多い。
そこで本書は、高校までの数学の知識を前提とした基礎概念の説明と、自習書としての利用も考慮した豊富な例題と演習問題を提示しながら、集合論の基礎から位相空間の諸理論まで詳しく解説する。最後に応用例として、「集合と位相」がデータサイエンス分野の中で、如何に活用されているのか紹介する。
目次
第1章 「集合と位相」入門
第2章 集合の基礎
第3章 集合と写像
第4章 集合の濃度
第5章 順序集合
第6章 距離空間
第7章 位相空間
第8章 連続写像
第9章 データサイエンスへの応用
付録 数学の準備
著者等紹介
田村篤史[タムラアツシ]
2015年東京理科大学大学院科学教育研究科科学教育専攻博士課程修了。現在、岩手県立大学ソフトウェア情報学部准教授、博士(学術)
猪股俊光[イノマタトシミツ]
1989年豊橋技術科学大学大学院工学研究科システム情報工学専攻博士後期課程修了。現在、岩手県立大学ソフトウェア情報学部教授、工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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