出版社内容情報
犬は犬らしくあれと願う大の犬好きの著者が、「それでも愛犬家のつもり?」と顰蹙を買いながら実践したユニークな飼い方、愛し方。
佐藤愛子[サトウアイコ]
作家
内容説明
「怒りの佐藤」は愛犬家か?犬の敵か?犬は犬らしくあれ、と願う著者の、こんな飼い方、愛し方。
目次
1 犬は犬らしく生きよ(“らしさ”の習性;タロウの過去;ポチ ほか)
2 犬の事件簿(姑根性;犬たちの春;タマなしタロウ ほか)
3 動物たちへの詫び状(熱涙;権べぇ騒動;アホと熊の話 ほか)
著者等紹介
佐藤愛子[サトウアイコ]
大正12年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。昭和44年『戦いすんで日が暮れて』(講談社)で第61回直木賞、昭和54年『幸福の絵』(新潮社)で第18回女流文学賞、平成12年『血脈』(文藝春秋)の完成により第48回菊池寛賞、平成27年『晩鐘』(文藝春秋)で第25回紫式部文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とろこ
53
犬を室内で飼い、「家族」として扱っている私。そんな私からすると、(なんてことするの!)と腹立たしく感じてしまうところもあった。でも確かに、何が犬にとっての幸せかは、犬自身にしか分からない。だからこその、このタイトルなのだろう。そして、私も考える。我が家に来てくれた、コロも含む歴代の犬たちは、果たして幸せだったのだろうか?と。今一緒に暮らしている、ユキとリュウも、うちのコで幸せかい?私は、君たちと暮らせて、とても幸せだけど、君たちは、イヤな思いはしていないかい? 2020/08/30
パフちゃん@かのん変更
37
そうよね。昔は家の中で飼われている犬なんてなかった。たいていは外の犬小屋につながれているか、庭に放し飼いにされていた。今みたいにぬいぐるみみたいな犬はいなくてたいてい雑種だったな。もちろん、ドッグフードなんか打っていなくて、残り物みたいなのを食べていたと思う。そして、佐藤さんはその育て方をずっと続けておられるのだ。どちらの犬が幸せか。犬が入院して出産するというのは、何なの!?と思う。どこかで読んだ話だと思うのもあった。いろんな著作の中の犬や動物にまつわる話が抜粋されていたようだ。2021/09/10
ゆずぽん
13
色々なところで書いた犬との暮らしや愛し方を集めたエッセイ。見方はいろいろできますが、愛子さんが犬好きなのはとてもよくわかる。犬もこんな風に飼われたら幸せなのかもとも思ってしまう。相変わらず怒ってはいるけれどね(笑)愛子さんにしてみれば、イヌ科ネコ属みたいなうちの犬は認めてもらえないんだろうなぁ(笑)楽しかった♪2017/05/25
ひさか
6
2001年4月PHP研究所刊。2005年12月文春文庫化。2017年4月にPHP研究所から新装再販。1970〜1993年にかけて刊行された、13冊のエッセイから、動物関連の22編を収録。愛子さん節さく裂のお話は、読んでいて、痛快で、楽しかったです。犬だけでなく、馬やその他の動物達のお話も面白かったです。2017/09/27
ぽた
4
愛子さんの 犬に纏わるエッセイを兎に角あつめて まとめた本。タイトルがいい。犬と暮らした経験のある者は なにかしら 申し訳ないと 心の隅に持っている想いがあると思います。 愛子さんの 犬にたいする 距離感が いい・・犬種 雑種 最高!・・好みも一致(うちの子は 柴系雑種でした)2018/10/05