出版社内容情報
保護貿易を掲げるアメリカ、金融危機前夜のヨーロッパ、不安定化する東アジア情勢……。それでも日本が安泰な理由を多角的に分析する。
長谷川慶太郎[ハセガワケイタロウ]
国際エコノミスト
内容説明
保護貿易を掲げるアメリカ、金融危機前夜のヨーロッパ、軍事的覇権拡大をやめない中国、一触即発の朝鮮半島…。それでも日本が安泰なのはなぜか?
目次
第1章 なぜ「トランプ大統領」を予見できたか
第2章 日本企業は「トランプ砲」を恐れる必要なし
第3章 ヨーロッパでも「トランプ現象」が続出する
第4章 習近平もプーチンも「トランプの世界」が見えていない
第5章 「トランプ政権」次第で身動きが取れなくなる北朝鮮
第6章 デフレ下で完全に行き詰まった韓国
第7章 デフレ対応を終えた「日本」を世界が見倣う
著者等紹介
長谷川慶太郎[ハセガワケイタロウ]
国際エコノミスト。1927年、京都府生まれ。大阪大学工学部卒業。新聞記者、証券アナリストを経て、1963年から評論活動を始める。1983年、『世界が日本を見倣う日』(東洋経済新報社)で第3回石橋湛山賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Lila Eule
8
日本のみがデフレの勝者との主張の意味がよくわかった。事実と事象から未来を見きわめてしまう眼力にはいつも舌を巻く。報道では全く知ることのできない事実とその意味が明かされ、世界が動いている理屈に驚く。メディアからは、真実や本質は何も知らされず、何も解説されていないことがつくづくわかる。鳩山由紀夫の不勉強は繕い難いものであったこと、世界の新聞・テレビは、建前リベラルの権益偏向商売で特権階級守旧派であること、トランプ、ブレグジットの本質は「買い手」の本音である事がよくわかった。2017/04/09
ヴァン
4
デフレの時代には当たり前の商品は見向きもされない。選ぶのは一般の庶民、『買い手』である。だからヒラリー・クリントンは当たり前の今までどおりの支配階級に位置していたから『買い手』である庶民にそっぽを向かれた。庶民は本音で話すトランプに票を投じた。著者はいつもの明晰な分析でトランプ就任を解説する。デフレの時代の世界と日本の動向を展望する。2018/06/17
shun
2
考察が面白かった。今年は欧州の動向から目を離せない。2017/04/01
モビエイト
1
シリア、朝鮮有事、EU危機、ロシア、中国の難題が迫る中、長谷川さんの指摘は明確であると思います。トランプ大統領は中国を締め付けた後にロシアを叩くといった事も言われており納得できます。2017/04/08