出版社内容情報
感情が抑えられない人、自己正当化のために泣く人、治療した方がいい人……彼らの精神構造と対処法とは? じっと耐えるのは逆効果!
片田珠美[カタダタマミ]
精神科医
内容説明
支配欲?人格障害?加齢の影響?「怒りやすいのが玉にキズ」レベルから被害が深刻なケースまで。精神構造と対処法を精神科医が解説。
目次
第1章 感情的にならずにはいられない人
第2章 なぜ、こういう人が生まれるのか?
第3章 もしかしたら病気かもしれない
第4章 すぐ感情的になる人を生みだす環境
第5章 怒っている人に対してやるべきこと、やってはいけないこと
第6章 処方箋―うまく怒る方法
著者等紹介
片田珠美[カタダタマミ]
広島県生まれ。精神科医。京都大学非常勤講師。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。パリ第8大学博士課程中退。精神科医として臨床に携わり、その経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析的視点から分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かわうそ
81
★★★☆☆親がすぐ感情的になるつまり、短気であるならばその子供も当然、近くの大人を模倣するのだからその親の短気の面も模倣する。親が子どもに怒るのはいけないことだから怒ってはいけないよと教えるのも間違え。幼児期に感情を外に出さないとそれもすぐ感情的になる子どもを育ててしまう。無理に感情を抑制するのもまた良くないことだ。さらに言えば、勉強好きの親から有名大学に行く子どもが生まれるのは当然と言える。読書をする親から読書をする子どもも生まれる。人間はほぼ遺伝と環境に左右されると言っていい。2016/09/29
鷺@みんさー
36
母親は境界性人格障害ではないかと感じた。怒りを爆発させ、時に犯罪にまで至ってしまう例を、近年のニュースなどから取り上げ、それぞれどういった背景があるかを推測し、主に親の養育によって怒りやすい人間になるパターン、精神疾患などによってなるパターンを説明。また、「どうせ言っても無駄だから」等、腫れ物に触る扱いをする周囲の人間が「イネイブラー」となり、暴走に拍車をかけるというくだりでは、父が母のイネイブラーだと感じた。上司などの怒りに対する方法も書かれてはいるが、対処療法であり根本的な措置は難しい。2019/06/03
James Hayashi
33
精神科医、16年著。相模原障害者施設刺傷事件、秋葉原通り魔事件などの例を引き怒りを分析。ルサンチマン(恨み)、怒りを押さえ込まず逃がしてやる事が重要。理想はノーベル賞受賞の中村修二氏の様に、アンガーを前向きのエネルギーに変換し、生活の原動力とする事。2019/06/05
けんとまん1007
30
なるほど。身近に、何人もいますね。いろんなことがわかり、少しは、対応できるかも。あとは、それの捉え方次第ということ。2019/05/15
ともとも
22
いろいろな事例を挙げながらも、対処法、上手に起こる方法などが記載してあって、 とても解り易くもあるだけに、なるほどな!と思いつつも、身につまされたり、 疑問に感じたり、いついかなる時に自分が感情的になってしまうのか? という恐れを感じたり・・・ それだけに、人って感情の生き物なのかなぁ~とか、感情のバランスのとり方って難しい、 それでも、気をつけながらもバランスを保って生きていかなければと、 しみじみ考えさせられてしまいました。2016/10/09
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