出版社内容情報
順風満帆ではなかった。でも、いつも前を見てきた。そんなやなせたかしさんの言葉を紹介。知られざる「アンパンマン」の原案も全文掲載。
内容説明
人生は失意の連続だった。でも、夢は決して捨てなかった。「アンパンマン」を生み出し、愛と希望を届けたやなせ氏。大切なことが見えてくる、きらめく言葉の数々。大人向け童話として書かれた、「アンパンマン」のルーツとなる物語(『十二の真珠』より)を特別に全文掲載。
目次
第1章 愛情と育ち方―ぼくはこんなふうに生きてきた
第2章 仕事と運不運―続けていれば、あるとき目の前の席が空く
第3章 希望とよろこび―幸福は日常の中にそっとかくれている
第4章 正義と善悪―アンパンマンは倒すより助けるヒーロー
第5章 子どもと個性―力が足りないなら、ゆっくり走ればいい
第6章 いのちと生き方―人生にムダはひとつもない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプーン
31
読友さんのおススメで読んでみた本。やなせさんの気骨のあるアッパレな生きざまに深く共感。「素晴らしい」の一言です。「アンパンマンの作者」という認識だけではもったいな過ぎる、人生の達人の本。2018/10/25
ロマンチッカーnao
21
『悪い人を倒すよりも、弱い人を助ける僕が望む正義は、それほど難しくはないんです。』 アンパンマンの作者、やなせたかしさんの金言集。 アンパンマンは自分の顏をちぎって困っている人を助ける。捨て身の献身の心無くして、正義は行えないのです。 アンパンマンって、深い哲学を含む絵本だったんですね。目の前がぱっと明るくなる本でした。2018/01/05
カナ@バンバンビガロ
14
何年か前にコンビニで買ってパラリと読んで積読本にしていた本。長い間積んだままにしていたこと、勿体無く思いながら再読。現在まで子どもたちに大人気の「アンパンマン」の原型となった太っちょで汗かきオジサンの「アンパンマン」(昭和44年、雑誌『PHP』掲載)が掲載されている。やなせたかしさんの言葉は6章に分かち紹介されており、「正義と善悪」の章が大変興味深く読んだ。『正義でいばっているやつは嘘くさい』正義を行う人は強い人かというと、そうではない。普通に弱い人なのだ。人を助けてもいばらない。いつもつつましい。2018/01/30
りり
12
「成功は、求めてそうなったのではなく、めぐり合ったものなのです。」アンパンマンの生みの親は、とても謙虚でその日その日を大事に、一歩一歩積み上げてきた人でした。やりたい仕事とは違っても、何でも引き受け何でもこなす。その積み重ねが、悪を倒すことよりも弱い者を助けるアンパンマンを生んだことを知りました。2018/03/16
かなこ
3
何のために生まれてなんのために生きる…からの、「人生は よろこばせごっこ」だと気付いた時、とても気持ちが楽になった。…という一節にグッときた。グッときすぎて泣きそうになった@ビレバン(立ち読みw)2016/03/24