出版社内容情報
20世紀思想の本流、現象学。ドイツ生まれの〈危機の哲学〉が他のどこよりも豊かな広がりをみせたのは、両大戦間期以降のフランスであった。その受容期から、サルトル、メルロ=ポンティ、レヴィナス、リクールらにおける独自の発展、マルクス主義・構造主義との交錯からデリダに至るまでの多彩な人脈と運動を網羅し、超越論的思考の通史にして最良の注解としてドイツで読まれてきた名著の完訳。
内容説明
20世紀思想の一大潮流をなす現象学。ドイツ生まれの“危機”の哲学の可能性を、他のどこよりも深く汲み尽くしたのは、両大戦間期以降のフランスであった。その受容期から、サルトル、メルロ=ポンティ、レヴィナス、リクールらにおける独自の発展、マルクス主義・構造主義との交錯からデリダに至るまでの運動を網羅し、超越論的思考の通史にして格好の注解としてドイツで読まれてきた名著の完訳。
目次
第1章 成立と定着
第2章 ジャン=ポール・サルトル―無条件的自由
第3章 モーリス・メルロ=ポンティ―受肉せる意味
第4章 エマニュエル・レヴィナス―第一哲学としての倫理(S・シュトラッサー、ニムヴェーゲン)
第5章 ポール・リクール―解釈の迂回路
第6章 特殊な影響諸領野
第7章 抗争する現象学
著者等紹介
ヴァルデンフェルス,ベルンハルト[ヴァルデンフェルス,ベルンハルト] [Waldenfels,Bernhard]
1934年生。ドイツの代表的な現象学者。ミュンヘン大学で哲学の学位・教授資格を取得。1976年から99年までボーフム大学の教授を務める
佐藤真理人[サトウマリト]
1948年生。早稲田大学哲学専攻博士課程修了。早稲田大学名誉教授
阿部文彦[アベフミヒコ]
1955年生。早稲田大学哲学専攻博士後期課程満期退学。早稲田大学、明治学院大学非常勤講師
河合孝昭[カワイタカアキ]
1969年生。早稲田大学哲学専攻博士後期課程満期退学。鎌倉女子大学教育学部准教授
澤里岳史[サワサトタケシ]
1968‐2016。早稲田大学哲学専攻博士後期課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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