PHP新書<br> 愛国ってなんだ―民族・郷土・戦争

電子版価格
¥750
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

PHP新書
愛国ってなんだ―民族・郷土・戦争

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569827834
  • NDC分類 304
  • Cコード C0231

出版社内容情報

安保法制の進展と並行して語られ始めた「民主主義の危機」。しかし真の「民主主義の敵」とは誰なのか。気鋭の評論家が語る驚きの結論。

【著者紹介】
評論家

内容説明

安保法制をめぐるSEALDsのデモ活動は、日本社会に少なからぬ衝撃を与えた。彼らに対して古谷氏は、強い「嫉妬」と「違和感」を覚えたという。それはいったいどうしてか。日本のことを大切に思う。それは為政者もSEALDsも、保守も革新も同じはず。ならば、それぞれのいう「愛国」とはどういう意味か。その言葉に民族や郷土、戦争という文脈を重ねたとき、どのような違いが浮かび上がるのか。宰相の資質、変節する自民党、日本人と震災、同世代だからこそ語りうる若者論…。気鋭の保守論客による洞察、そしてSEALDs創設者との対話が新しい言論の地平を開く。

目次

第1部 愛国と売国―ねじれる保守と革新(『美しい国へ』から読み解く「愛国のかたち」;自民党、SEALDs、ネット右翼―ほんとうの愛国者は誰か?)
第2部 SEALDsは「普通の若者」か?(「普通」を押しつける人間の欺瞞;「リア充」ってなんだ―想像力と主体性の大切さ)

著者等紹介

古谷経衡[フルヤツネヒラ]
1982年北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。ネットから若者論まで言論活動を展開。TOKYO FM「タイムライン」隔週パーソナリティなども務める

奥田愛基[オクダアキ]
1992年福岡県生まれ。2011年明治学院大学国際学部入学。2015年5月SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)を結成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nbhd

19
人は見かけで判断してしまうもので、僕も古谷経衡さんのことを見かけで判断していた。去年、古谷さんがじつは実存濃厚な面白い人であることを知り、手にとる。感じたのは、氏の主張や歴史の記述よりも、ルポルタージュ描写の魅力だ。フジテレビデモのとか、臨場感すげぇな。何となく竹中労、な感触があった。Seals奥田さんとの対談では、メディアで「普通の若者」と表象された奥田さんを抉る「剥がし屋」の魅力を感じた。これも、竹中労、なかんじ。ってか、炊き出し活動で知られる奥田牧師が、Seals奥田さんの父親だと知ってへぇと驚いた2021/12/18

坊っちゃん

18
★★★★ 2015年刊。kindle unlimited。ネトウヨの存在を糾弾し、現在はウヨ界隈から離れた感のある著者。この本が出た頃の彼はどの辺のポジションにいたのかあまり詳しくないけれど。本書では『美しい国へ』から安倍晋三を「普通のおっさん」と結論づけてるのも面白いし、SEALDs(すでに懐かしい)の奥田愛基との対談も最後はリア充論にまで発展していて楽しい。これだけ筆も口も立つ人に逃げられたのは、ウヨ界隈としては相当な損失かと。著者の非リア充な半生も読ませます。(コメント:2020/05/21)2020/05/21

C-biscuit

15
図書館の新着コーナーに残っていたので読む。タイトルよりもSEALDsのことが書かれている本であり気になった。どういう若者たちななのだろうと。そういう意味では、対話型の本であるが、よく聞き出せていると感じる。聞き手もそうだが、普通でない若者達である。そう、普通とは何?のような哲学的な感じになってしまう。それでも、この二人の小さい時や青春時代の話は面白い。極端な人物なのだろう。自分は残念ながら政治を語れるレベルでもないし、学生の頃はなおさらであった。ただそれでも、安倍首相の美しい国へは一度読みたいと思った。2015/12/08

禿童子

7
リベラルから保守まで虹に例えると赤と紫の極に老人がいて、真ん中の黄緑の若者と青緑の若者がまったりと語る風情。この二人本当は仲良しなのでは?古谷によれば自分は「非リア充」、奥田は「リア充」なんだとか。古谷はリバタリアンというが民族主義の色を脱色したのか?奥田もパトリオティズムを自認するが、肝心の政治的な意見の違いがかき消されて、自分語りのお話しばかりで、争点はいったい何なのか?老人にはよく分かりませんでした(^_^;)。2016/01/30

しんたろう

6
草の根保守の古谷氏による安倍思想の分析と左翼の感情的・悪意的な安倍批判への反論と、アンチ安倍デモから彗星のごとく現れたシールズ奥田氏に対するディスカッションと分析があくまでも冷静に冷静に書かれた知的良書と思います。奥田氏のように自己確立には極めて恵まれた環境で育った人々の自由で制約のない行動を“ついに普通の若者が立ち上がった”と普通を強調する左翼勢力のいかがわしさを看破する古谷氏、見事!古谷vs奥田の対談は両者とも一切感情に走らないクールな知的対決です。すぐ怒って大きな声を出す政治家、見習ってください。2016/03/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10009960
  • ご注意事項

最近チェックした商品