感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
9
ワクチン(もちろんプログラムではなく薬品の方)って、いろいろな種類があるのですねぇ...しかも最近は、予防だけではなく治療まで行うのですか...でもそれってワクチンと呼んでいいの? (^_^;;;2013/06/14
ぼのまり
3
ワクチン開発の歴史、特に天然痘ワクチンの開発と、その他ウイルスへのワクチン開発の現状、バイオテロの可能性やその対応状況などがわかる1冊。バイオテロ対策が本格化したのはオウム真理教の一連の事件がきっかけだったのですね。勉強になります。2013/05/29
coolflat
2
筆者が天然痘ワクチンLC16m8の開発者なため、ほぼ半分、天然痘に関する記述に割かれている。面白かったのは、獲得免疫に関しての記述だ。人体は細菌やウイルスといった病原体に出会うと、病原体の抗源を強く認識し、人体が二度目に同じ病原体に出会った時に効果的に排除する能力を獲得する。その機能のことを獲得免疫と呼ぶのだが、この獲得免疫、人類が一度もであったことのない化学合成された化合物にも抗体が作られるのだと言う。人体とは何とも不可思議なものだと感心させられた。2013/07/19
黒豆
2
ワクチン開発の歴史、最新の動向、バイオテロの危険性、時代時代の効果と安全性の評価基準の変遷など大変興味深く読んだ。感染症に目がいきがちだが、がんやアルツハイマーにも期待したいと思った。2013/05/09
monado
1
ワクチンの基礎知識からはじまり天然痘がどれだけ恐ろしく、そしてどのように根絶したかが語られる。天然痘が根絶されワクチンが打たれることがなくなり、生物兵器としての脅威が増している。そこでは筆者のひとりが開発した副作用の少ない天然痘ワクチンの話にうつる展開がアツい。2024/10/07