出版社内容情報
中国の覇権主義に対して、アメリカは国内世論の反発を招いてまで戦うつもりはない!? ワシントン情報から読み解く「日本の禍機」。
【著者紹介】
ハドソン研究所首席研究員
内容説明
アメリカは南シナ海を守るか?尖閣諸島をどうする?ワシントン情報から読み解く「日本の禍機」
目次
第1章 超高空から中国を攻撃する
第2章 アメリカは中国と戦えば勝つ
第3章 アメリカは中国とは戦いたくない
第4章 中国共産主義体制は崩壊する
第5章 アメリカ民主主義は分裂する
第6章 新日米同盟がアジアを安定させる
著者等紹介
日高義樹[ヒダカヨシキ]
1935年、名古屋市生まれ。東京大学英文学科卒業。1959年、NHKに入局。ワシントン特派員をかわきりに、ニューヨーク支局長、ワシントン支局長を歴任。その後NHKエンタープライズ・アメリカ代表を経て、理事待遇アメリカ総局長。審議委員を最後に、1992年退職。その後、ハーバード大学客員教授、ケネディスクール・タウブマン・センター諮問委員、ハドソン研究所首席研究員として、日米関係の将来に関する調査・研究の責任者を務める。1995年よりテレビ東京で「日高義樹のワシントンリポート」「ワシントンの日高義樹です」を合わせて199本制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぷれば
14
2016年2月3日発行。米国大統領選の話題が増す中、共和党トランプ氏の発言が連日メディアを賑わしている。日米安保、日本は自国で守れ(核保有まで言及)などストレートであり、戦後70年安全保障を真剣に考えず、憲法によって日本の安全と平和が維持できると思いこんできた日本人に衝撃を与えている。本書では2期8年に及ぶオバマ政権の総点検ならびに止まらない中国(露も)の脅威について述べられている。特に第六章新日米同盟に関する考察、提言は必読。日本人が日本のこれからを考えるために目を通してほしいと思った。2016/03/31
だろん
8
恒例の日高ワシントンレポート…先般読んだマイケル・ピルズベリーの「2049」に近似してきた感じ。アメリカの共産党革命を賛美してきたリベラルやそのマスコミが、米国内の分裂によってますますいきり立ってきてるようだ。何度、裏切られても抱き続ける中国へのアメリカの淡い期待が少しずつでも剥がれ落ちていってるのは良いのだけれど。それに比べて、日本に対する警戒心・猜疑心のなんといつまでも強いことか…勿論、我国も今までのようには米国に甘えていられる状況ではない訳で、米リベラルマスコミや中国に扇動されて売国してる暇はナシ!2016/04/01
九曜紋
8
元NHKワシントン総局長のこの人の書くことは基本的に信用している。しかし、中国による南沙諸島における軍事基地構築、対するアメリカ海軍による「航行の自由作戦」等、時事ネタは盛り込まれてはいるが、全体的に書かれた内容にはどこか既視感が。曰く、「オバマの世界戦略観の欠如が中国の習近平、ロシアのプーチンの増長を招いた」、「もうアメリカに頼ってはダメだ。日本よ、憲法改正し核武装も視野に入れよ。」主張がぶれないこと、NHK的価値観から距離を置けるところがこの人の知的誠実さなのだろう。2016/01/24
スプリント
5
軍事大国アメリカが世界紛争の抑止力として機能しなくなってきた感が強いこの頃ですが、アメリカの対中国戦略を論じています。アフガンやイラクの後処理でつまずいたオバマ政権が消極的になるのは理解できますが、果たして次の政権はどのような戦略をとるのでしょうか。2016/02/28
Micky
3
これも中国論。世の中の政治問題は経済問題に収斂する。中国、ロシアの地政学、米国と中国は表面でいかに丁々発止と戦っていると思っても、貿易比率、米国債の保有など本気でケンカは出来ない。さて、ひるがえって日本、性善説でアメリカの善意を信じるのはどうなんでしょうか。核保有の必要性まで、論じている。自分の国は自分で守る。これ、国の国たるの基本でしょう。2016/04/12
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