出版社内容情報
ロボット手術(ダ・ヴィンチ)をはじめ、「日本の手術」が世界のトップ水準なのはなぜか。世界のスーパードクターが語る、日本の医療とは。
【著者紹介】
藤田保健衛生大学医学部上部消化管外科教授
内容説明
医療の世界では、海外は成果主義で、日本は年功序列型。たとえば報酬の面でいえば、海外では手術をすればするほど収入が増える。だから部下に患者を任せるようなことはない。部下は上司の患者を奪い、力をつけて上を目指すシステム。一方、日本の医局は、徒弟制度のようにベテランが若手に技術を伝承してきた。職人かたぎが手術へのこだわりを生んだことも技術の面で影響したし、徒弟制度のように師匠がしっかりと弟子に教えるので、落ちこぼれが出にくく平均的にいい医師が多くなっていった。その上で、ロボット手術の技術が加わった。第一線で活躍する著者が今後の医療のあり方と目標を語る。
目次
第1章 「世界一の手術レベル」はこうしてつくられた(日本人は胃がんになりやすい;欧米人は太りすぎている ほか)
第2章 がんを「手術する派」と「手術しない派」の戦い(「切らずに治す」の誤解;「がんは放置していれば自然消滅する」? ほか)
第3章 ロボット時代の幕開け(現代医療の最前線;開腹手術と腹腔鏡手術 ほか)
第4章 「ダビンチ」が救える命(息子のために絶対に死ねない母親;ドクターショッピング―さまよえる患者さんたち ほか)
第5章 50年後も世界一であるために(「病院探し」から「医師探し」の時代へ;個人評価システムはないが独自の認定制度はある ほか)
著者等紹介
宇山一朗[ウヤマイチロウ]
1960年、徳島県生まれ。藤田保健衛生大学病院総合消化器外科診療科長、上部消化管外科教授。腹腔鏡手術による胃切除術で胃の全摘に世界で初めて成功。85年、岐阜大学医学部卒業、慶應義塾大学医学部外科学教室入局。88年、慶應義塾大学医学部外科学教室助手、91年、練馬総合病院外科医長、97年、藤田保健衛生大学医学部外科学講師、2002年、藤田保健衛生大学医学部外科学助教授、2006年、藤田保健衛生大学医学部外科学教授に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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