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出版社内容情報
エッセイの名手でもある著者が、江戸の美味いものを切り口に当時の人々の暮らしと生き様を鮮やかに切り取った極上エッセイ。新装復刊!
【著者紹介】
文筆家
内容説明
鮨、天ぷら、鰻、すっぽん鍋、羊羮、焼き芋―読むとお腹がすいてくる江戸の美味いものエツセイ、新装復刊!
目次
ともあれ初春
まだ浅き春かな
野ゆき磯ゆき
初鰹ラプソディー
イキのいい奴
暑気払いの切り札
天竺浪人ふらり来て
初秋の便り
秋本番
たかがイモ、されどイモ
冬の足音
師走のぬくもり
甘いものがたり
酔い醒めて
くるわのグルメ
台所太平記
著者等紹介
杉浦日向子[スギウラヒナコ]
1958年、東京生まれ。漫画家・江戸風俗研究家・文筆家としてテレビでも活躍した。1984年「合葬」で日本漫画家協会賞優秀賞、1988年「風流江戸雀」で文藝春秋漫画賞を受賞し、1980年代の江戸ブームを牽引した。2005年逝去。漫画・著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そうたそ
24
★★★★☆ 江戸時代の川柳とともに辿る江戸の食文化のあれこれ。当然ながら現代とは全く異なる食文化や常識事の数々にいちいち驚くばかりなのであるが、今も昔も変わらぬことはみんな美味しいものが好きなんだということ。挿絵が豊富で分かりやすいし、杉浦さんの語り口の軽さもあってテンポよく読むことができる。教科書では決して習わぬような庶民の人々の暮らしがうかがえるようで非常に興味深く読んだ一冊だった。2018/10/02
ドナルド@灯れ松明の火
20
いいなぁ。杉浦さんの粋な文章。江戸の常識を学びなおして、江戸の世界に浸れる。 お勧め2020/01/18
onasu
19
日向子さんの本の復刊だ!、て手にしたのだけど、「日向子さん From 古本屋」の積読の中に…。 それでも早々に読み出したのは「ブラックな江戸時代」という本の書評に、江戸っ子は皆、朝に晩に銭湯に通っていた何てうそっばちで、てなとこに日向子さんの作品を引き合いに出しているようだから。先行する作品を論じることは当然で、どちらがホントに近いかと言えば…。 歴史は多面的に見る必要がある。ただ、歴史的な作品とは、ある一面から想像を膨らませたもの。あまりにはちゃめちゃなのはどうかとは思うが、両方を楽しんでいきたい。2016/12/12
こうすけ
17
『百日紅』の杉浦日向子さんによる、江戸のグルメを堪能できる良書。うなぎ、寿司、どじょう、天ぷら、そばなど、その由来や江戸での食し方が史料とともによくわかる。当時の東京は、地方色満載だったのが面白い。100年後、いまの回転寿司やカップヌードルも、変わった食文化として紹介されるのだろうか。2021/04/25
ophiuchi
11
食べ物絡みの江戸の川柳から、そのころの食べ物・食べ方を紹介していて、江戸庶民の暮らしぶりが伝わってくる。2016/06/01