空海と密教―「情報」と「癒し」の扉をひらく (新版)

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空海と密教―「情報」と「癒し」の扉をひらく (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569824000
  • NDC分類 188.52
  • Cコード C0015

出版社内容情報

日本文化に多大な影響を与えた思想家、弘法大師の生涯を辿り空海の実像に迫る。現代人にとって「悟り」の意味を問いかける名著の復刊。

【著者紹介】
仏教学博士、種智院大学元学長

内容説明

高野山、開創一二〇〇年。弘法大師空海が時間と空間を超えて、私たちに発信し続けているものは何か。自分を救い、他者を救う…人間空海の実像に迫る!

目次

情報と癒し―動脈と静脈(「国際」「情報」「人間」「福祉」を先取りした空海;二重の知に秀でていた空海 ほか)
誕生とその環境―恵まれた風土と家族(僧の条件と大師号;空海の四つの名 ほか)
出家への道のり―情報から癒しへ(さまよう青春;仏教への志向 ほか)
入唐前夜―基礎要件の確保(空白の七年;秘経感得 ほか)
入唐求法―宗教と文化の二情報(波乱の渡唐;福州への着岸 ほか)
密教受法―遍照金剛の誕生(長期低落の時代;恵果の情報 ほか)
虚しく往きて実ちて帰る―新情報とツール(「もの」を介する密教;空海の経済的な後ろだて ほか)
雌伏の日々―蓄えられたエネルギー(波乱の帰国;『請来目録』の上表 ほか)
都での期待―最澄・嵯峨天皇との出会い(典籍書写;最澄の求めたもの ほか)
真言密教の確立―若葉萌える季節(密教の宣布;徳一菩薩 ほか)
著作と思想―教理と裁判(空海の教理と教判;既存の思想と四つの相違点 ほか)
入定と大師信仰―空海から弘法大師へ(最後の二大事業;理想の学校・綜芸種智院 ほか)

著者等紹介

頼富本宏[ヨリトミモトヒロ]
1945年香川県生まれ。京都大学大学院文学研究科(仏教学)博士課程修了。文学博士。密教学専攻。種智院大学教授、国際日本文化研究センター教授、種智院大学学長を経て、種智院大学特任教授、真言宗実相寺(神戸市)住職。インド、チベットの密教遺跡調査にも二十数回従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sofia

31
読みやすい『眠れないほど面白い空海の生涯』を先に読んでいたので、流れはわかった。難しいところは読み抜かす術も使う。「情報」と「癒し」ー。東寺は密教「情報」発信の場であり、高野山は即身成仏と「癒し」の寺ということ。驚いたのは20年の留学を義務付けられたのを無理に2年で帰国していなかったら…次回の遣唐使は空海逝去3年後で、歴史に残らなかったかもしれないということ。2023/05/07

Porco

2
空海の生涯を書いているのですが、どうも要領を得ない。もっとよく整理したほうがいいと思いました。2015/04/09

pulapula60

1
真言宗を開いた空海の生涯を史料に基づき自説を交え検証している。史料・経典名にヨミをふっていても一般人には馴染みが薄いけれども、空海の著作から若い頃に現世利益をもたらすのは道教でも儒教でもなく、仏教であり、役人ではなく僧侶の道を選んだことがうかがわれる。世の中を解説しているだけでなく、変革する実践が必要だとして、身分を問わない私学校の綜芸種智院の創設、ため池の万濃池修復難工事の完遂と、結実していく。2022/05/09

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