出版社内容情報
日本文化に多大な影響を与えた思想家、弘法大師の生涯を辿り空海の実像に迫る。現代人にとって「悟り」の意味を問いかける名著の復刊。
【著者紹介】
仏教学博士、種智院大学元学長
内容説明
高野山、開創一二〇〇年。弘法大師空海が時間と空間を超えて、私たちに発信し続けているものは何か。自分を救い、他者を救う…人間空海の実像に迫る!
目次
情報と癒し―動脈と静脈(「国際」「情報」「人間」「福祉」を先取りした空海;二重の知に秀でていた空海 ほか)
誕生とその環境―恵まれた風土と家族(僧の条件と大師号;空海の四つの名 ほか)
出家への道のり―情報から癒しへ(さまよう青春;仏教への志向 ほか)
入唐前夜―基礎要件の確保(空白の七年;秘経感得 ほか)
入唐求法―宗教と文化の二情報(波乱の渡唐;福州への着岸 ほか)
密教受法―遍照金剛の誕生(長期低落の時代;恵果の情報 ほか)
虚しく往きて実ちて帰る―新情報とツール(「もの」を介する密教;空海の経済的な後ろだて ほか)
雌伏の日々―蓄えられたエネルギー(波乱の帰国;『請来目録』の上表 ほか)
都での期待―最澄・嵯峨天皇との出会い(典籍書写;最澄の求めたもの ほか)
真言密教の確立―若葉萌える季節(密教の宣布;徳一菩薩 ほか)
著作と思想―教理と裁判(空海の教理と教判;既存の思想と四つの相違点 ほか)
入定と大師信仰―空海から弘法大師へ(最後の二大事業;理想の学校・綜芸種智院 ほか)
著者等紹介
頼富本宏[ヨリトミモトヒロ]
1945年香川県生まれ。京都大学大学院文学研究科(仏教学)博士課程修了。文学博士。密教学専攻。種智院大学教授、国際日本文化研究センター教授、種智院大学学長を経て、種智院大学特任教授、真言宗実相寺(神戸市)住職。インド、チベットの密教遺跡調査にも二十数回従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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