PHP新書<br> 安倍政権は本当に強いのか―盤石ゆえに脆い政権運営の正体

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安倍政権は本当に強いのか―盤石ゆえに脆い政権運営の正体

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569823652
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0231

出版社内容情報

マスコミ戦略や官僚の扱い方など、政権運営に長けている安倍政権。その「強さ」は本物か? 歴代総理との比較、党との関係から検証。

【著者紹介】
東京大学名誉教授

内容説明

向かうところ敵なしに見える安倍政権。「二度目の総理」ゆえの大胆かつ緻密な政権運営を展開し、菅官房長官とのタッグで官僚・閣僚・マスメディアを巧みにコントロールしている。だがそうした「強さ」は本物なのか。実はバーチャルな気分に支えられた“蜃気楼政治”なのではないか。戦後70年を迎え、安倍政権は本格的に「右」寄りイデオロギー政策に着手する。アベノミクスの行方は?憲法改正の実現性は?次なる総裁候補は?戦後政治史の中に安倍政権を位置づけ、軽やかな語り口でその実像に迫る「御厨講談政治学」、ここに開講!

目次

序章 盤石という危険、先の見えない安泰
第1章 無敵のカムバック総理―官僚・閣僚・メディアの支配術
第2章 アベノミクスとイデオロギー政策―右寄り総理への党内の反応
第3章 沈黙の自民党―野党転落への恐怖
第4章 自民党興亡の六十年―歴代宰相の政権運営
第5章 小沢一郎と小泉純一郎―レールを敷い二人の改革者
終章 この国はどこに行くのか―戦後七十年と蜃気楼政治

著者等紹介

御厨貴[ミクリヤタカシ]
1951年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。東京都立大学教授、ハーバード大学客員研究員、政策研究大学院大学教授、東京大学教授などを経て、東京大学名誉教授・放送大学教授・青山学院大学特別招聘教授。専門は政治史、オーラル・ヒストリー、公共政策、建築と政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒトコ

5
今の安倍政権がこれまでの自民党政権とどう違うのか、第一次政権の失敗から学んだ事は何か、そしてそれ故の脆さや後進が育っていないという不安が、解りやすく説明されている。一番印象に残ったのは、一見地味な感じの菅官房長官の官邸掌握術が凄いらしい事。憲法改正が発議されるとしても、どういう形で国民投票するのか疑問だったが、そもそもそれも決まってないのだな。これからをしっかり見て行かなければならない。戦後政治の流れが大まかに語られていた章はありがたかった。欲を言えば所々に年数も入れていただけると更に良かった。2015/09/28

バルジ

4
安倍晋三が亡くなり、いよいよ安倍政権も過去となりつつある中で読了。7年前のため流石に内容の古さは否めないが、その後の政局を鑑みる際に示唆に富む部分も多い。※菅義偉の「非イデオロギー性」や官邸内の意思決定にプロセス等 著者の安倍政権に対する評価は中々厳しく、かつての自民党政治を1つの「良い姿」として捉えているように読める。利益の配分やイデオロギー対立を基にした広汎な「保守」糾合を是とした自民党だったが、時代の変容に伴う経済・社会的要件が従来とは異なる新たな宰相を生み出すがそれは致し方ないようにも思える。2022/09/07

ともふく

4
最新の本ではないが、政治の勉強がしたくて読んでみた。中盤以降は歴代政権の流れを俯瞰的に見て、それを踏まえて安倍政権の位置づけを解説してくれているので分かりやすいし、面白い。政治はやはり選挙と利害に左右される人間ドラマ。2016/06/25

hk

4
岸信介の孫である安倍晋三は、まさに銀の匙をくわえて生まれてきた生粋の政治家だ。だがその経歴は決して順風満帆とは言えない。国政選挙で初当選を果たした93年には自民党が下野し、野党議員としてのデビューを余儀なくされた。さらに閣僚経験を積まないままに、小泉政権の中で幹事長そして官房長を務めるという異例の人事つまりは無茶ブリにさらされる。そして06年に総理に就任するも持病を悪化させて退任。もう日の目を見ることはないかと思われたが、不死鳥の如く蘇り、2012年から第二次・第三次安倍政権を率いている。タッグを組む菅官2016/03/30

バルジ

2
安倍政権がぐらついている今こそ読んでおきたい一冊だった。刊行時より「蜃気楼政治」や「アベノポリティクス」といった造語は今の時期だからこそ輝きを放つ言葉だと思う。2017/07/21

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