出版社内容情報
「チーム・ジャパン」はなぜ五輪招致をなし得たのか。IOC委員への交渉、スピーチなど、長きに渡る招致活動の裏側を初めて公開する。
【著者紹介】
東京都知事
内容説明
招致活動の最初の記者会見をロンドンから発信したことの重要性、情報を一元的に集約しロビー活動に戦略と戦術を導入、オールジャパン体制で同じ目標を共有、「アスリートファースト」を前面に押し出す、自ら65歳にして初マラソンを完走―五輪招致の舞台裏で繰り広げられた苦闘と感動のドラマ。
目次
第1章 ロンドンの記者会見
第2章 IOC評価委員会の来日
第3章 ニューヨーク出張
第4章 サンクトペテルブルクスポーツアコード会議
第5章 ローザンヌテクニカルブリーフィング
第6章 ブエノスアイレスIOC総会
第7章 二〇二〇年に向けて新たなスタート
著者等紹介
猪瀬直樹[イノセナオキ]
作家。1946年、長野県生まれ。87年、『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞、96年、『日本国の研究』で文藝春秋読者賞をそれぞれ受賞。2002年、小泉政権下で道路公団民営化推進委員を務め、道路公団の民営化を実現。06年10月、東京工業大学特任教授、07年6月には東京都副知事、12年12月に東京都知事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メタボン
11
☆☆☆★ タイトルはピンと来なかった。「オリンピック東京招致は何故成功したか」とかいうタイトルの方がふさわしい。皇族の方をうまく関与させたのが良かったとのことだが、やはりプレゼンテーションが抜群に良かったんだろう。水野さんのユーモラスな表情や、佐藤真海さんの素敵な笑顔、そして何度も練習したのであろう猪瀬知事のオーバーアクションとユニークな英語が楽しかったし、一生懸命さが良く伝わっていたと思う。猪瀬知事自体は残念にも辞任となってしまったが、チームニッポンの業績は素晴らしかった。2014/02/03
mutante
9
プレゼンテーションの原稿を読んでいるような印象を受けた。冒頭の「空虚が何とか〜」の文章が筆者そのものを表している。「その場をしのげれば、どんなウソでもついていいや」という人間性だったから五千万円問題でも「愛妻を共犯にしたてる」ことが出来たのでしょう。自分の今の境遇は、自分がやってきたこと等価です。引退後の人生はそれはそれは辛いことになるでしょうが自業自得です。良かった、投票しなくて(−_−#)2013/12/23
Kentaro
5
2020年の東京オリンピック、パラリンピック承知に成功した当時の知事の猪瀬さんが、マドリード有利が囁かれる中、東京は第一回目の抽選を一位通過。下馬評を覆して、イスタンブールが二位に食い込んで行われた決選投票で東京60票、イスタンブール36票で東京が圧勝した。東京オリンピック誘致では、東京の魅力を外国人に如何に伝えるか。その解として、チームニッポンは、おもてなしの心を前面に打ち出し、サプライズを演出すると共に、現金入りのお財布が戻ってくる安全性、更に、コンパクトで利便性とコストを安く抑えられる経済性を主張。2018/10/03
ばなな
5
まずは、東京にオリンピックが決まって良かった。決まるまでの過程は、凄い。奥さんを愛している時の猪瀬さんは、一番輝いていたのかも。2014/01/25
もくもく
4
アマゾンで発見して即注文、年末に届いて年越しに読了でした。猪瀬氏の絶頂の一瞬に執筆された原稿のようで、東京オリンピック開催決定の喜びにあふれて、しかも今後の開催準備への思いも語られています。まさかその後にこんなことになるとは・・・。この時期に出版(2014年1月6日第一版第一刷)では、出版社も泣くに泣けない状況だったと思うけど、皮肉な意味で「お宝の一冊」になりそうです。2014/01/04
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