出版社内容情報
頼光(らいこう)、利仁(りじん)将軍、一寸法師、俵籐太(たわらとうた)――お伽草子の英雄物語から読み解く「王朝武者」たちの実像。
【著者紹介】
日本大学文理学部教授
内容説明
頼光、利仁将軍、一寸法師、俵藤太、袴垂―お伽草子の英雄物語から読み解く「王朝武者」たちの知られざる実像。
目次
おとぎの国の中世
「王朝」という時代
神々の相剋
都大路の暗殺者たち
都鄙往還
王朝武者の記憶
著者等紹介
関幸彦[セキユキヒコ]
日本大学文理学部教授。1952年生まれ。学習院大学大学院史学専攻後期博士課程満期退学。学習院大学文学部助手などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
65
空想と現実、国土の僻陬はおろか、異国までも跳梁する「武門貴族」がやがて暴力を職能とする武士に変わっていく姿を描いた本である。マージナルな存在が中心に到達するその姿は歴史のダイナミズムそのものである。2017/05/29
mimm
1
平安時代案外物騒!平安時代の「兵(つわもの)」「武者(むしゃ)」の生態を、虚実入り混じる説話で綴った一冊。雅やかなお貴族様が暗殺を指示したり、結構血生臭いこともあったり…と、なかなか楽しませていただきました。2015/12/13
kaeremakure
1
今昔物語などに出てくる武士の、摂関政治の時代における暴力のプロとしての不気味な存在感が好きなので読んでみたけど、この著者お得意の「武威の来歴」みたいな話がメインだった。「検非違使に逮捕された平致経の郎党による数件の暗殺の自供」といった史料は面白いので、その背景についても詳しく踏み込んでほしかった。2015/06/05
ハヤブサの竜
1
武士の成り立ちは、源氏の歴史でもあるんじゃなあ。平家からみたのも読んでみたい2014/10/05
ワタシ空想生命体
1
『今昔物語』の副読書として読んだ。『お伽草子』『今昔物語』などの説話から王朝武者の生態を説明する。2014/06/05
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