出版社内容情報
黄色いアサガオだけは追いかけるな―。この世に存在しないはずの花をめぐり、驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。
著者等紹介
東野圭吾[ヒガシノケイゴ]
1958年(昭和33年)、大阪生まれ。大阪府立大学工学部卒業。85年、エンジニアとして企業に勤務しながら、『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。99年、『秘密』で日本推理作家協会賞、2006年、『容疑者Xの献身』で直木賞、2012年、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
1095
・面白かったけど、頭の良い人が大勢集まり過ぎ。 ・面白かったけど、2013年向けに書き直された物じゃなくて連載版も読んでみたい。 ・面白かったけど、37章とエピローグはちょっとあざとい。2013/08/24
どんちん
1000
「構想10年、今の時代に出す意味が生じた」とのことであるが、確かに蒼太の決意という点ではとおりだ。友達の話ではないが、ちょっとカッコよすぎるぞ!と思うも、でもそうなんだよな、と意識がミステリ小説から離れたところにあるのを感じた(自分自身、何ができるかは別なのだが・・・)。ミステリ小説としては、いつどこで彼・彼女たちが接点をもち、それはどんな意味があるのか非常にドキドキしながら、楽しめた。エンディングもこのままくっついたら、つまらんと思っていたので、ナイスな結末だったと思う。2013/04/24
OCEAN8380
847
さすが東野さん、いい作品でした。プロローグから衝撃的で読んでいくうちに謎が解けて面白かったです。蒼太の推理力、梨乃の行動力いいコンビだと思いました。2015/09/01
ダイ@2019.11.2~一時休止
809
黄色い朝顔って青いバラみたいなことかと思ったら、お話はさすがの展開でした。2013/08/06
ach¡
772
東野氏は20年前に【天空の蜂】で原発推進の是非を問う作品を書いている。当時チェルノブイリ事故から数年後、遠い国で起きた原発事故に危機感を抱く日本国民は少なかっただろう。時期を同じくして政府はプルサーマルの本格実施を決めようとしていた。(結局推進され原発依存は加速。もんじゅの事故によりプルサーマルは事実上凍結するが、発電能力のない原子炉と計画は宙ぶらりんのまま現在に至る。)まるで、そんな行末も3.11も予期していたかのように彼は警鐘を鳴らした。東野氏の先見の明はもちろん、正義感、使命感に心から敬服する。続↓2015/02/15