東日本大震災「葬送の記」―鎮魂と追悼の誠を御霊に捧ぐ

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東日本大震災「葬送の記」―鎮魂と追悼の誠を御霊に捧ぐ

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569810850
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0030

出版社内容情報

大震災で行政が大混乱の中、宮城の菅原は立ち上がった。彼は何を見、感じ、どう行動したのか。おくりびとが克明に綴る大震災の真実。

【著者紹介】
株式会社清月記代表取締役

内容説明

あの大惨事のとき、葬祭業者たちは、現場でどう行動し、ご遺体とどう接し、ご遺族とどう向き合ったのか?かつて経験したことのない事態に直面した経営者が2年の歳月を経て振り返る「凄絶」「苦渋」「葛藤」の日々。

目次

序章 棺
第1章 初動
第2章 防災協定
第3章 遺体安置所
第4章 リスク
第5章 仮埋葬
第6章 掘り起こし
第7章 社員
第8章 費用
第9章 未来

著者等紹介

菅原裕典[スガワラヒロノリ]
1960年、仙台市生まれ。東北学院大学経済学部卒業後、名古屋の葬儀社で1年間修業。帰仙して1年の準備期間を経て、1985年3月、父親と共に有限会社すがわら葬儀社を創業。1991年、株式会社すがわら葬儀社に組織変更。2001年より代表取締役。2010年、株式会社清月記に社名変更。仙台市内を中心に葬祭会館「清月記」11カ所と、ファミーユブランドの会館2カ所、ぶつだんギャラリー清月記4店舗を展開。2011年2月、飲食事業部門「四季の彩り一乃庵.」を開設し、飲食事業の直営化を図り、葬儀以外にもケータリングを行う。2012年12月に「ライフスタイル・コンシェルジュ」を解説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がいむ

24
忘れないでいることが大切。そして記録を残しておくことがとても大切・・・。若いときに葬儀社を立ち上げて28年目の社長の著書。かなり淡々と事実を書かれていることで(写真はモノクロ)却って苛酷さが伝わってきます。あまり表に出る仕事ではないだけに、肉体的、精神的ダメージを心配されながらも、プロフェッショナルであろうとした人たちには頭が下がるばかりです。映像ではなく文字でしか伝えられないものがあると思った。 2013/06/08

壱萬弐仟縁

13
頁を捲るのが憚れるような内容。恐ろしい遺体の仮安置所。遺族からの罵声を浴びせられ、黙々と作業する葬儀業者の方々。非常時には上下関係を生みだしてはならない(72頁)。腐敗遺体には納体袋というものが必要とのこと(77ページ)。ドライアイスが必要。臭いは記憶に残る(90ページ)。増え続ける遺体。仮埋葬とのこと。絆の薄っぺらさ、が、真の絆になるには、親を失ったこどもの人生を保障していくことではないか。未来が暗ければ、生き地獄。本当の支えあい、成仏が必要だと思う。2013/06/17

かおる

4
先日仙台に行った際にたまたまバーで出会った方がこの会社の方で、本書を頂戴しました。知らなかったことがたくさんありました。たくさんの被害者の方がいるのだから、それだけ葬儀社の方の苦労もあったであろうに、今までそんなことには想いも至りませんでした。このような本がたくさんの方に読まれて欲しいと思いました。2013/05/29

2
読書メーターの記録少ないな!びっくりした。葬儀社のプロが震災という未曾有の事態にどんなふうに取り組んだかっていう、ある種のビジネス本(ノウハウは学べないし概ね記録に偏ってるけど)なのに、なんでだろう。いい本なのに。ひとりひとりのプロがあの震災のときに使命感を持って動いたからこんなに早く色んなものが戻ってきたんだと思う。津波の動画見ちゃったら、元に戻るとか信じられないから。東北在住ではないけど、まだまだ当事者意識を持って復興を応援していかなくちゃいけないと思った。泣きながら読んだ。2020/06/06

bluepand

1
震災時に葬儀社はどう動いたのか。急遽、棺を大量発注。自衛隊に代わり埋葬作業。行政からの応援依頼。遺体の腐敗とドライアイスの不足。遺体安置費用の請求と遺族からの罵倒。燃料不足を理由に稼働しなかった公営火葬場も、民営にすれば上手く出来たはずと。高台移転より都市部のマンションの方が良いのでは、地元に残りたいのは年寄りだけで他人が勝手に「故郷への思い」を作り上げ若者を土地に縛り付けているのでは、などはうなづける部分も。ただ、葬儀社社長本人が書いた本なので自画自賛気味は否めずそこは割り引く必要あり。2013/06/30

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