出版社内容情報
嫌われたくない。相手を傷つけたくない――やさしさゆえに自分を抑え、傷ついていく。そんな人たちへ贈る、強く生きるためのヒント。
【著者紹介】
早稲田大学名誉教授
内容説明
人を傷つけることを恐れるのは優しさではない。逃げも戦いもしなければストレスはたまる。嫌いな人間から好かれる必要などない。卑怯者からいいように扱われないために。
目次
第1章 弱さゆえに幸せになれない不幸
第2章 “苛められる人生”の芽は早く摘んでおく
第3章 あなたは恐喝的人間関係を築いていないか
第4章 言いなりにならない、騙されない
第5章 断る勇気があなたを変える
第6章 あなたにとっての「敵」と「味方」を間違えるな
第7章 苛めから抜け出すための五つの方法
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京に生まれる。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。1973年以来、度々、ハーヴァード大学客員研究員をつとめる。現在、早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員、日本精神衛生学会顧問、ニッポン放送系ラジオ番組「テレフォン人生相談」レギュラーパーソナリティー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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虹
2
感情的恐喝、ずるいひとについて。騙し脅し、いいように使うため、かれらは獲物をねらっている。それは家族であっても。家族なのだからという言葉に注意。ほんとに彼らは微妙な言いかたでウマイですね。わたしはそういうのイラっとしますが。。おかしいとおもったら、はっきり自分をもとう。 嫌な思いをするひとはたいてい相手を観察していない。される側へのアドバイスなどなど。著者の体験した話だからか、アメリカの家購入時の詐欺の話は印象的。事例が幅広い。2015/07/30
TKZW YTK
1
読んだ事で相手の心理、自分の心理を少し整理できた。流し読みなのでもう一度よむ。2021/04/15
lily-hinax
1
苛める彼と苛められる私、彼は悪で私は善。これなら分かりやすい。では、彼は攻撃的で、私は受動的。うん、と言いたいところが、その逆でも虐められる事だってあるだろう。「私」や「彼」の中には、幾つもの考え方や人格が同居しており、関係は逆転もすればループもするからだ。この単純ではない筈の対人心理の問題を、著者はあくまでも強力な二元論、原因論で最後まで論じ切る。それはそれで、貴重なアプローチであって、悩める人には勇気を与える。何度か目のマイ心理学ブームで、とても気になっていた一冊。加藤諦三さんを読めて良かった。2016/10/01