出版社内容情報
松下政経塾生への白熱講義を完全収録。なぜ平成の政治改革は「維新ごっこ」に終わるのか、「保守のプラグマティズムは何か」を教える。
内容説明
日本は本当に三等国なのか?日本人の歴史、命、財産をいかに守るべきか。いまこそ「超日本人」が目覚めるとき。松下政経塾の白熱授業を完全収録。
目次
第1講 「空気」と「密教」の日本政治(戦後に失われた国家観・歴史観;日本は本当に「三等国」なのか ほか)
第2講 「心」とプラグマティズム(図太いプラグマティズムが欠けている;いたずらに喧嘩を仕掛けてはならない ほか)
第3講 透徹したリアリズムの大切さ(偽のリアリズムを調べるリトマス試験紙;リンカーンは奴隷解放より「国家の統一」を重視した ほか)
第4講 日本文明の本能とは何か(「文明の本能」は依然として受け継がれている;「自分の顔」が見えなくなった戦後の日本 ほか)
著者等紹介
中西輝政[ナカニシテルマサ]
京都大学名誉教授。昭和22年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て京都大学教授。平成24年、退官。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。平成2年、石橋湛山賞。平成9年、毎日出版文化賞、山本七平賞。平成14年、正論大賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ykoro
4
他国と比較して日本の文明の本質が「連続」に有り、第二次世界大戦に対しても「南北朝時代」「王政復古」といった観点から考察しないと不十分という指摘は、日本人のアイデンティティーを考えると、なるほどと思った。しかし、それらに影響されて、天皇の存在をあまりに重視するバイアス?された論調は若干気になった。やはり、世代の違いのせいかもしれないが、違和感を感じた。著者の恩師の言葉「日本を知る鍵は、その卓越した歴史の連続性を深く理解する事にある。」は、心に留めておきたい。2012/09/01
しろくまZ
2
2012年、松下政経塾で行われた講義の記録に加筆、修正した内容。日本とは何か、日本を守るためにはどうするべきか、どう考えるべきか、というのが主題であろう。松下政経塾の塾生対象だから、本来ならば日本の次世代のリーダーとなるべき(?)人対象としたものであるはずだが、むしろ普通の日本人、特に高校生、大学の学部生などが読むべき本であると思う。2014/09/04
msugimo
1
人格形成・国家観の育成には、自国のことを知ることが不可欠であり、そのためには神話を勉強しなければならない。人格形成と国家観の育成は、学校教育の大目的とされているが、最終責任者は親である。学校だけに頼らず、娘が正しい国家観・歴史観を持ち、自国に誇りを持つことが出来るように、神話などを通じて勉強していきたい。2013/02/16
トッシー7
1
図書館で目についたので借りた本。 古事記 日本書紀を読んでみたいと思いました。2012/11/19
すぐる
1
◎:外交の本質とはまず自国を知ることにあるという印象を受けました2012/11/19
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