出版社内容情報
原節子、岸恵子、吉永小百合……、映画黄金時代を彩った女優たち。彼女たちの何が、それほど見る者を熱狂させたのかその魅力に迫る。
【著者紹介】
フリージャーナリスト
内容説明
この本で取り上げたのは、昭和の日本映画を代表するスター女優たちだ。名作で彼女らが演じたヒロインは、いま日本人が失いそうになっているものを持っている。やさしさ、たくましさ、ひたむきさ、健気さ、強さ、そして美しさ。なぜ「昭和」にはあれほど熱気があったのか。彼女たちの軌跡を追ううちに、それがかすかに見えてくるようだ。
目次
原節子―「永遠の処女」の苦悩
田中絹代―「私は映画と結婚した」
京マチ子―グランプリ女優の実像
淡島千景―軽やかに、しなやかに
岸惠子―国際派女優のエスプリ
浅丘ルリ子―落日見つめた大きな瞳
岩下志麻―虚構を生きる快感
吉永小百合―優等生への抵抗
倍賞千恵子―「普通の人」を演じるスター
香川京子インタビュー
著者等紹介
伊良子序[イラコハジメ]
1949(昭和24)年、鳥取県生まれ。関西学院大学卒。新聞社で学芸部、社会部記者、コラムニストを担当。阪神・淡路大震災後の1996(平成8)年から、神戸100年映画祭の総合プロデューサーを務める。現在はNPO組織になった同映画祭顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐々陽太朗(K.Tsubota)
27
私が同時代的に映画で観た女優というよりは、もう一世代前の女優九人について、その代表作も含めて紹介している。映画が娯楽の代表であり、だれもが銀幕の世界にあこがれを抱いた時代にあって、まさに国民的人気のあった大女優だけにそのエピソードには興味を惹かれた。たまらなく古い映画を観たくなります。幼少の頃の淡い記憶とともに、古き良き昭和の空気を懐かしく思い出しました。しばらくTSUTAYAに通い、『東京物語』や『約束』などを借りてみるのもよいかもしれない。2012/05/27
もいちゃん
1
昭和の激動を彩った美人女優の活躍を綴った一冊。内容のほとんどが女優が出演した作品の解説に終始してしまったきらいがあるけれど、さらさらと読み易い文体であっという間に読めました。この本に惹かれるということは、美人の写真を拝みたいという下心が多少なりともあると思うので写真はもっと多くても楽しめたでしょう。2012/07/30
MNK2
0
昭和の女優さんについて解説された一冊。個人的にこの時代の俳優さんが好きで読みごたえがあった。2015/07/21