出版社内容情報
科学や哲学、論理学にはパラドクス(論理の逆説)がたくさんある。その不可思議な世界を、わかりやすい図説で楽しむ本。
【著者紹介】
サイエンスライター
内容説明
自己言及のパラドクスから無限のパラドクスまで。「論理の限界」をこえた世界が見えてくる、パラドクスの不思議な世界。
目次
鏡のパラドクス
確率のパラドクス
確証のパラドクス
予測のパラドクス
合理性のパラドクス
無限のパラドクス
(ゼノンのパラドクス;カントールのパラドクス;πのパラドクス;宇宙論のパラドクス)
意味論のパラドクス
集合論のパラドクス
規則のパラドクス
著者等紹介
富永裕久[トミナガヒロヒサ]
1964年生まれ。東京理科大学卒業。サイエンスライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
あけすけな本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
33
鏡の左右の反転は、わかったようなわからないような、そんな結論だったな…。左右が反転したのではなく前後が反転している、と言われて、なるほどなるほど、とならない自分は、頭が固いのだろうか…?2014/02/22
やまやま
8
数理論理や集合論の入門として興味深く読めました。全部で12章ありますが、最初の鏡像のパラドクスだけが物理現象と人間の認識のギャップを指摘したもので、他は何らかの意味で論理上の整理を為すと、それが逆説になるという現象をやさしく解説しています。本書のみで正確に事情を追うのは難しいとは思いますが、形式論理、ゲーム理論、無限と連続、ラッセルのパラドクスなどを概観できます。中高生向けに分かりやすく書くように努力しており、研究者間で意見の一致を見ない例を多く挙げ、若者の向学心を満足させるよう頑張っています。2020/01/15
がっち
4
さまざまなことをつかって読者の論理的思考能力を試している。頭の体操としてはよい。またいろいろな事象をつかって文系・理系とわずパラドクスの考え方を導いているので、それも興味をひかれるポイントであった。2013/05/28
shiiko
4
中学生の数学の時間にアキレスと亀、飛んでいる矢は止まっている、茶碗にご飯は無限に入る(ハゲのパラドクス)を聞いて以来、パラドクスの話大好き!!囚人のジレンマや嘘つきのパラドクスも有名だよね。しかし確率、証明、帰納演繹、逆裏対偶、可能無限と実在無限……数学好きだっただけど、もうだいぶ頭がついていかな~い(+_+)でもこういう話を知ると、数学嫌いが減ると思うな~。勉強の基本は興味を持つことだよね!2012/06/09
ほたる
3
なぜ鏡は左右だけ反転する(ように見える)と言った導入から始まり、子供向けの読み物かと思いきや…終盤は数学も絡んで来て少々難解。それでも、筆者が分かりやすく書こうと苦心しているのが伝わって来ます2013/01/28