出版社内容情報
新選組屈指の剣術の技量を持ち、薩長と戦い、幕末・明治・大正を生きた男・斎藤一。その謎に満ちた生涯を最新の資料で明らかにする。
【著者紹介】
歴史作家
内容説明
坂本龍馬暗殺にかかわったのか?なぜ、落城寸前の会津に最後まで残ったのか?謎につつまれた剣客の生涯がいま明かされる。
目次
三人兄弟の末っ子として生まれる
無口で眼光鋭い剣の達人
撃剣師範に名を連ねた屈指の実力者
生まれて間もない壬生浪士に加わる
副長助勤となって京都を取り締まる
大坂力士との乱闘、長州間者の刺殺
池田屋事件、禁門の変で活躍する
新選組組長・斎藤一の誕生
間者として御陵衛士に潜入する
坂本龍馬暗殺、騒乱の渦中へ
暗闇での激突・天満屋事件
鳥羽・伏見の戦い、男山での敗走
新撰組を率い、会津へ行く
新撰組隊長として戦った会津戦争
母成峠で新政府軍を迎え撃つ
「誠義」を貫き、会津に残る
警察官として西南戦争に従軍する
座して死に、会津に眠る
著者等紹介
菊地明[キクチアキラ]
1951年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。史料を深く読み、通説を疑うをモットーに実証的に新選組や幕末維新の研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
選挙ウォッチャーちだいそっくりおじさん・寺
67
昨年、斎藤一の鮮明な写真が発見された今となっては、表紙カバーのこの力石徹そっくりな人物が別人だとわかる。さて斎藤一、新選組では永倉、沖田に次ぐ剣客である。新選組贔屓の立川談志も斎藤一が好きだった。近年の『るろうに剣心』や浅田次郎の新選組三部作の効果もあり、密かなヒーローになっている。そんな彼の伝記を書くのは、伊東成郎と共に幕末研究を飛躍的に明らかにした菊地明。些細な日付にも拘りながらその生涯をクリアにしていく。イメージほど謎めいていないのだが、その寡黙と腕前は自分だけのヒーローにするに値する格好良さだ。2017/05/13
椎奈
18
≪2014.0131図書館≫歴史の勉強。斎藤さんが新撰組に入ってからあまり登場しなかったが今まで知らなかった知識が身についた。名簿に記される知った名前が無くなることに多少の寂しさが。斎藤さんは他の人と比べ長生きをした。でもこれが武士として良いことなのか、もしかしたら戦の中で死にたかったのかなとか思う。でもあとがきにもあったように、長生きをしたからこその幸せが斎藤さんにあったと思う。今でも血筋が途絶えていないのは凄いこと。「誠意にもって応えるのは誠意でしかない」その通りだけどそれが意外と難しいのかもしれない2014/02/11
ようはん
13
斎藤一といえば自分の世代だとるろうに剣心のイメージであるが、るろ剣のような派手な活躍はしてないにせよ会津藩に恩義を感じて留まり続け斗南藩にも同行した所に武士としての矜恃を感じる。しかしるろ剣のイメージもあったせいか沖田総司よりも2歳歳下って記述見た時は意外に感じた。2020/07/15
紫
6
「一刀斎夢録」再読したくなっちゃっいました。2012/10/30
京
3
新撰組関連で著書を良く見る菊地さん。ただし、個人的には100%信がおける書き方をされているとは思えないでいるのが残念な所(苦笑)が、斎藤さんが試衛館道場に入門していたかも説は、実際そうだったらなかなか面白いと思う説。
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