内容説明
人口減少、超高齢化、格差拡大―日本社会を襲う激変は、あなたの人生にどんな影響を及ぼすのか。8つのシュミレーションと39の項目から、予定された未来の姿を具体的に描き出す。
目次
第1章 広がる格差(景気回復は本物か―格差拡大を暗示する条件が揃った;成長経済の現実―役員報酬は上がり、社員の給料は下がる ほか)
第2章 少子家族のゆくえ(生産人口が激減―消費が衰微し、経済を直撃;移民社会がやってくる―労働人口の減少を補う外国人 ほか)
第3章 逃げ切れるか団塊(年金制度はいつまでもつか―老後資金を年金だけに頼れるか;資産運用はどうする―インフレリスクに対処するには ほか)
第4章 岐路に立つ女性たち(産むか産まないか―人生を損得勘定で考える団塊ジュニア世代;「できちゃった婚」に抵抗なし―望まない妊娠に潜む危うい未来 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
24
論点は「団塊世代の定年後の生活」と「団塊ジュニアの子育て」のふたつに分けられそうだ。シミュレーションより悲観的な考えを(個人的には)持っているが、出版されてからの10年後は現在より3年後。どう日本は変わっていくのだろう、また変われないでいるのだろう。2014/04/17
リョウ
2
どんなことだって悪いケースに目を向ければ不安になるし、10年後の未来は暗いと思わざるをえない。しかし、全部が全部そうなるとは限らないし、2007年から3年後になった現在でさえこの本の予想とは外れている部分もある(ただし悪い方向に)。一応執筆者は最後に書かれているけど、誰々の著書という体裁ではないので、主義主張というものがなくただ淡々と述べられていて、偏りが(表面上は)ない反面、退屈な内容だったなというのは否めない。2010/09/27
むーらん
1
これから起こり得る問題を2007年のデータや社会情勢を起点として述べている。裏を返すと、こうなる危険を避ける一つの手がかりになると思う。2011/05/04
Masa03
0
安倍君、何とかしてよ。 リーマンショック前に書かれた本のため、一部2,3年先に楽観的な予測が書かれていますが、中長期的には参考になることが多いと思います。 しかし、未来予想系の本を読むとどれも人口が減って、生産性の向上が見込めない日本のお先は真っ暗、となってますね… まぁ、冒頭のは冗談で、それをどうにかするのは結局自分たちしかいない、ということですな。2013/09/13
すうさん
0
未来予測のために購入した。「老い」に関する本も、この本も近未来を想定して準備することに意義があるのだが、正直どちらも元気が出るようなものではなく、不安の中で少しの光を探しているようなもの。転ばぬ先の杖。もう少し明るくなるような本も読まないと、寂しい人生を想定してしまう、と感じた。自分の読書メーターを見直すと、自己の読書傾向、興味の先がよくわかる。自分は、真面目で真摯な人生への態度でいきているけど、もう少し明るく楽しいものも探さないといけないなあ。(笑) 2014/04/18