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京おんな モダン・ストーリーズ

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569793023
  • NDC分類 281.62
  • Cコード C0095

内容説明

こんな生き方もある―。京都の今を生きる17人の「おんな語り」。伝統とサブカルチャーがない交ぜになった町で、彼女たちが真実を語り出す。

目次

自分では気が弱いと思うてたんどすけども、いまだにこの世界にいるってことは、気が強いとこがあったんやろな、と今は思うんどす。 小りんさん(芸妓)
私はぜんぜん京都人じゃなくって、だから、いまだに京都を旅しているようなかんじです。 井上由季子さん(グラフィック工芸家、「モーネ工房」主宰・五十二歳)
私が真面目なんは、店にいるときだけですよ。一歩離れたら、破滅的やねん。 田中由紀さん(カットハウス「LWS CHOKICHOKI」美容師・六十歳)
もしかしたら、私は、もともとどこにも属するつもりなんてないのかもしれません。ニューヨークではニューヨーカーの皮を、京都では京女の皮を被ってごっこ遊びを楽しんでる。 木村眞由美さん(現代美術作家・四十歳)
人に聴かせたいっていうより、なにか、エネルギーを共有するっていうのが好き。そういう瞬間にいきたくて、それに向かって音楽をしている。 林真美さん(仮名)(ミュージシャン、アルバイト・二十七歳)
単純な理由で世界を観たい、だから行く。シンプルなことで動くというのが、意味があるのかなあ、と。 吉田裕子さん(「吉田屋料理店」店主・四十一歳)
偉そうなこと言いながら、旦奴に、京都に乗っかっている。京都に嫁に来た利点を最大限に使おうとしてるの。 矢川多美子さん(仮名)(主婦・三十五歳)
BLっていうのは、昔は卒業しないといけないものだったんですよね。どこかで卒業して、現実と折り合いをつけて、女として生きていく。仕事を持って、彼氏も作って、結婚して、って。それが今は卒業しなくてもいいものになっている。 西尾由香さん(仮名)(アルバイト・四十歳)
もう、自分は雑貨屋ではないかもしれない。お店をやりたいと思ったわけではない、というのはそういうこと。お店というかたちにこだわっているわけではないの。 郷田英子さん(雑貨店「アルファベット」店主・四十七歳)
京都は季節感が大事にされていると思います。みなさん、家のちょっとしたところでよくお花を飾ってはりますね。 倉橋里佳さん(生花店「花だよ里」店主・三十七歳)〔ほか〕

著者等紹介

近代ナリコ[コダイナリコ]
1970年生まれ。文筆家、リトル・プレス『modern juice』編集人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

suzume

1
「裏をみせおもてをみせてちる紅葉」 素敵な言葉がほろっと出てきます。 わりと女の人特有のだらだらーっとした語り口そのままに綴られているところがかえってリアリティを醸し出しています。 ひとって系統だてて時系列で語らなくとも、真実味のある断片がひとつあれば十分に全体が感じられる、ということがわかる一冊。

なかなまり

1
一般の人の文章がそのまま載っているからたまに理解しずらい部分もあったけど、それぞれの京都への感じ方であったり、生まれも育ちも京都の人の持っている伝統であったりとか、色々知ることができて良かった。2011/04/14

Nishi Masako

0
知人がいるかなと思って読んだけど、いなかったわ2016/11/20

RIE5

0
小川流の煎茶家元師範の、今橋治楽先生を取材された内容が含まれているとのことで、手に取りました。通っている京都造形芸大の通信教育部のスクーリングでお会いして、大変魅力的な”京おんな”の先生です。凛としていて、面白くて可愛らしい、教育者としても素晴らしく魅力的な方です。…と、絶賛してしまいましたが、今橋先生の他にも、個性的な京おんなの息づきが感じられるインタビュー満載です。2014/01/19

ニッポニア

0
虹が出たかな、脈絡なく共通する言語が京都にはある。2010/11/06

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