出版社内容情報
風鈴小学校に通う小学生たちが、風の妖精・風子さんと出会うことで悩みを解決し気づきを得ていく――勉強・家族・友達……身近な悩みをテーマにした4つのファンタジー短編連作集!
1、風神さまと風子さん
5年生の一吹は、友達に誘われ、学校の裏山にある風神さまの祠に行くことに。しかし、風神さまの祠に納められた大切な石を誤って蹴ってしまい……。
2、風子さんと友達!
5年生のきいちゃんは、離婚する両親、友達のことで悩んでいた。元気のないきいちゃんを心配した風子さんは、両親や友達の本心を探り……。
3、風子さんとキツネのチャオ
野球部の星七が練習から帰ってくると、お母さんと妹の姿が消えていた。キツネに騙されてしまった二人を、風子さんの力を借りて……。
4、風子さんといかずちの子
ショータは大好きな妹のために段ボールで飛行機を作り、風子さんの力で飛ばしてもらい楽しんでいた。そこへ突然、雷の子が現れ飛行機を壊してしまい……。
内容説明
勉強、家族、友達…悩みを抱える子どもたちが、風神さまと風子さんの力を借りて解決していく、4話短編連作集!
著者等紹介
夏也園子[ナツヤソノコ]
1986年7月31日生まれ。岡山県出身。神戸大学発達科学部卒業。塾講師として高校生に国語を教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
64
【児童書】連作短編。風鈴町に伝わる風神と風の精霊の話。勉強や、家族、友達関係など悩みを抱えている子供達の前に現れた風の精霊・風子さん。いたずら好きのお転婆娘だが明るくて可愛らしい。風子さんと出会った事や、それが縁で仲良くなった新しい友達との思い出が大人になっても宝物になるだろう。自分の住む場所にも神話的な言い伝えがあるのかなとふと思った。2021/02/16
バニラ風味
18
風鈴町には、風神の丘があります。昔、町に危機が訪れた時に、風神に伝えに行き、そのまま風神共に暮らすようになった、リン。時は現在。いたずら心から祠を開けた男の子がいて、解き放たれた風の子リンは、ちよっとした騒動を起こします。リンは「見える子」と共に学校に行って、友達同士のけんかの間に入ったり、危ないことを忠告したり。リンの存在を知り、今も伝説は生きている、と子どもたちは知り、身近に感じるようになりました。伝説があると知ったら、それを大切にし、伝えていきたいものですね。
izw
7
風神、風の子、雷神、いかずちの子、キツネ、と不思議なものが登場するが、明るく楽しい小学生の軽いのりの物語が展開する。夏也園子の作品は初めてだが、他はどんな作品を書いているのだろう、と興味がわく。2021/06/05
2時ママ
2
次女 小5 ひとり読み。2021/06/28
蒼姫
1
風鈴町に伝わる神さまのお話からなる4話短編集。勉強、家族、友達、悩みを抱える子どもたちが神さまの力をかりて問題解決するお話。キャラクターが魅力的でお話に引き込まれて一気に読了。子どもの頃に体験した不思議なことは大人になっても忘れないだろうな~とほのぼのしました。2021/07/17