出版社内容情報
自分の洋裁店を開いたあかりさんですが、ひと月後、誰も来なくなりました。途方に暮れていた所に月うさぎがやってきて……。
ひろい れいこ[ヒロイ レイコ]
著・文・その他
よしざわ けいこ[ヨシザワ ケイコ]
イラスト
内容説明
「月あかり洋裁店」をひらいた月村あかりさん。あかりさんがはりきるほど、なぜかお客さんは来なくなりました。ある夜月うさぎがきて…。小学校低学年から。
著者等紹介
ひろいれいこ[ヒロイレイコ]
日本児童文芸家協会会員。東京デザイナー学院卒業。在学中より、岡信子氏に師事。作品「おひさまいろのてぶくろ」で、2010年、日本児童文芸家協会主催・第14回創作コンクールつばさ賞(幼年部門)優秀賞受賞。「月あかり洋裁店」で、2017年、第17回グリム童話賞優秀賞受賞、デビュー作となる
よしざわけいこ[ヨシザワケイコ]
東京生まれ。多摩美術大学卒業。日本児童出版美術家連盟会員。ブラティスラヴァ世界絵本原画展出品に『ライオンはそよかぜのなかで』(ひさかたチャイルド)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
頼ちゃん
8
可愛らしくて、心が温かくなる本。うさぎの絵がとても可愛い。特に48pの絵。2018/12/31
遠い日
4
接客というものは本当に難しい。自分のお店ではあっても、自分の好みを優先させた服作りは、お客さんに否定された。どこがいけなかったのかを月うさぎに指摘されたあかりさん。依頼の、夢を磨くためのハンカチはなんてすてきなのでしょう。心を込めて、使う人のためにひと針ひと針縫う時間は、あかりさんの心をしっかりと作り直してくれました。2023/08/30
ふう
4
趣味と仕事のちがい。仕事だからこその達成感もあることを優しく語りかけてくれる本でした。2019/05/08
mayuri(Toli)
2
素敵な表紙とタイトルに惹かれて読書しました。お話も挿絵もとても可愛らしく優しくあたたかくて、少しだけ郷愁のようなものを感じるお話です。特に月うさぎさんの絵が大変かわいい。 お話としては、自分の好きを押し付けるのではなく、相手のことを考えて人に接しましょうと言うお話で、大人の方がこのメッセージは響くかも。 お月さまや洋裁品の解釈や描写がとにかく素敵で、柔らかい気持ちになりながら読書していました。読んだあとは、なんだか澄んだ希望のようなものが湧いてきます。2024/09/29
蒼姫
2
自分の夢をかなえることは大事だけど相手のことを考えることも大事だと気づかせてくれるお話。「かなわなかったゆめはなくなるわけじゃないんです」「ゆめをかなえようとがんばった人ほど、つぎの新しいゆめはもっと大きくそだつんですよ」読んだ後、心が優しくほっこりしました。2018/11/30