出版社内容情報
「ふつう」にあこがれる月方穂木、「個性的」になりたい斉藤陽奈。萌奈グループとのもめごとを通して二人は飾らない自分と向き合う。
内容説明
「変人」だから「ちょっとかわいい女の子」にあこがれる。「お嬢様」だから「悪魔少女」にあこがれる。真逆を求める幼なじみ女子の成長物語。
著者等紹介
令丈ヒロ子[レイジョウヒロコ]
1964年、大阪市生まれ。嵯峨美術短期大学卒業。1990年、講談社児童文学新人賞への応募作で独特のユーモア感覚が注目され、作家としてデビュー。成安造形大学、嵯峨美術大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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信兵衛
22
隠れ親友の穂木と陽菜の友情ぶりが、ワクワクと楽しい。 悪魔少女メイクながら、陽菜って本当に良い子なんだなぁー。2017/10/09
みつばちい
21
面白くて一気読み。前作の「なりたい二人」よりも好みでした。父親が異色のSF作家でオタク要素の濃い主人公ホキ。「ヘンジンコ」と呼ばれ虐められていたので、転校先の中学では普通の子にキャラ変しようと頑張る。その甲斐あって可愛いグループに入れたが、その中心人物のモナは実は、、?自分も虐められていたのに、ホキを陰で支えてくれる斎藤さんやオタク男子たちなどキャラもよく、コミカル。でも自分は自分のままでいい、好きなものを好きと言おうというメッセージは伝わる。ハッピーエンドでよかった!2018/03/15
白雪ちょこ
20
スクールカーストがテーマとなっており、表紙の二人が、「どれだけ自分を普通に見せることができるか」「ハブられてる自分の空気に対抗することができるか」という目標を抱えている。 なんとか、ハブられないようにという恐怖と戦っている主人公のホキちゃんの姿には、心が苦しくなる場面もあった。 教室内のボスである、小悪魔美少女のモナ。彼女の機嫌を損ねたら、途端にいじめられるという典型的ぶり。 最後のオチに至っては、モナが懲らしめられることはなく、芸能人となって逃げていったような形になってしまったのは、ちょっと残念。2022/04/17
あーちゃん🥰@低浮上
19
再読。 私はどっちかと言うと 避けられる側だからなぁ… ホキちゃんがクラスの中心と 仲間になれるのはすごいと思う。 クラスのボス的な女子が良い人なわけ() 裏があるに決まってる() 最後のどんでん返し(?)良き! スカッとした2021/11/07
あまりりす
13
見かけてすぐ手に取りました!何これ!面白い!「なりたい二人」も面白かったけど、これもすごく好き!後半、何だか泣けて泣けて、大変でした(-_-;)陽菜が可愛すぎて、もう…こんないい娘なのに、何で変わらなきゃいけないのか…いじめとかもう、本当に訳判んない、でも、大人の世界で無くならない物は、子供の世界でも、無くなりはしない。パワハラだのセクハラだの、新しい言葉を作りゃいいってもんじゃない、それは「いじめ」だと、言い切って貰いたい。そして子供達の世界に影響している事を広めて貰いたい。とても面白かったです!2017/11/25