出版社内容情報
とっちゃんの家は、おそうざいやさんです。お仕事をしているパパとママは大忙し。 「もっとあそんでいたいな」「あとで あとで」「ママ、あそぼ!」「あとで あそぼ。えをかいて まっていて」「ママ……あとでって、いつ?」 パパも ママも “あとで”ばかり いって、ちっとも あそんでくれないな……。“あとで”って、いったいどのくらいあとなの? 忘れがちな気持ちを思い出させてくれる優しい一冊です。4~5歳から。
内容説明
パパもママも“あとで”ばかりいって、ちっともあそんでくれないな…「“あとで”は“あとで”。ちょっとまって、ってこと!」ママがおおきなこえでいったので、とっちゃんは、それっきり、だまってしまいました。忘れがちな気持ちを思い出させてくれる優しい一冊。4~5歳から。
著者等紹介
宮野聡子[ミヤノサトコ]
1976年、東京都生まれ。女子美術短期大学情報デザイン科卒業後、グラフィックデザイン会社、子どもの本専門店勤務を経て、絵本作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かなっぺ
104
「あとでって、いつ?」という言葉は幼少期の私の心の中で母親に対して重く鉛のようにのしかかっていた。いまだに時折思いだす言葉だったから。幼少期の私は「もうあとでになった?」と聞いては叱られていた。でもこの本はとっちゃんという主人公は笑顔になる結末で私の幼少期の悲しい心が温かいものに包まれる気持ちがした。幼少期に鉛のようになった私の心は大人になり、私は自分の子供にはあとでとは言わない。2017/03/26
nakanaka
72
総菜屋さんの一人息子とっちゃんは両親が忙しく働いている間、一人寂しく過ごします。構ってもらおうとしても両親からは「あとでね!」のセリフばかり。可哀想でしたが最後は家族団欒で幸せそう良かったです。我が家も自営業なので子供たちにはとっちゃんと同じような寂しい気持ちにさせているのかもしれません。反省してしまいます。2017/11/05
nana
53
耳がいたい話だった。あとで、ってついつい言ってしまうけど具体的に言おうと反省。2018/10/18
かおりんご
42
絵本。これ、大人向き!んで、自分を反省するパターンです。ついつい後回しにされちゃう子が可哀想。忙しくしているお父さん、お母さん、必読ですよ!2015/10/01
chiaki
35
お惣菜屋さんを営むとっちゃんのお家は、ママもパパも大忙し!とっちゃんは遊んでもらいたいけど、大人はみんな「あとでね、◯◯して待っててね」ばかり。画用紙や折り紙がなくなってしまうまで待ってるのに…おせんべいを1人食べてる様子や濡れた服のまま我慢して待ってるとっちゃんの姿に思わず泣いてしまいました。でもここのパパママは本当に素敵なご両親。あとでいっぱい愛情をもらってるとっちゃんにとても幸せな気持ちになりました。長女に読み聞かせしてもらったあと、「ママもいつもごめん〰️」って、ぎゅうっ♡、してしまいました。2020/10/15