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出版社内容情報
1939年、リトアニアの日本領事館領事代理・杉原千畝は、六千人のユダヤ人に日本行きビザを発給。勇気と信念の男の生き方が蘇る!
【著者紹介】
外務省外交史料館館員
内容説明
第二次世界大戦中、迫害された多くのユダヤ人に日本通過ビザ(「命のビザ」)を発給した杉原千畝。「諸国民の中の正義の人」の勇気と決断を紹介します。小学校高学年・中学生向け。
目次
第1章 外交官―大いなる世界へ旅立つ仕事(千畝という名前;白紙答案事件 ほか)
第2章 命のビザ―杉原千畝の決断(リトアニアのカウナスへ;第二次世界大戦の始まり ほか)
第3章 その後の杉原と避難民たち(ドイツ領のプラハへ;ステシンジャー一家の放浪 ほか)
第4章 救われた命―受けつがれる遺産(「センポ」をさがす人たち;二十八年ぶりの再会 ほか)
著者等紹介
白石仁章[シライシマサアキ]
1963年、東京都生まれ。上智大学大学院史学専攻博士課程修了。大学院在学中の1989年より、外務省外交史料館に勤務し、現在に至る。日本外交史が専門。特に杉原千畝研究は、大学院在籍中からのテーマである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なかしー
69
kindleunlimited 児童書でありながら大人が読んでも面白い一冊。 多くの命を救った外交官である杉原千畝氏の事についてちょっと気になる人の入門編として本書を薦めたい。 オススメポイント:当時の世界情勢や各国の関係や動向の背景や理由について平易な言葉を使った文章&この国とこの国は何で仲悪いの?何でこれをしたの?など児童を想定した素朴な疑問についての補足が解説が充実していて理解しやすい。 最近、硬めの本とかを読んで何となく「分かった気になりがち」だったので良い刺激になりました。2020/01/22
退院した雨巫女。
16
《私ー図書館》伯父が亡くなった日に、読んだ。「知ってるつもり」で、はじめて知りました。日本人として、誇りに思う。こんな素晴らしい外交官を育ててほしい。2014/08/20
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
『Oslo』 https://www.oslo2021.com/ オスロ合意についての舞台鑑賞後、『アフマドくんの命のリレー』 https://bookmeter.com/books/4019463 に続き読みました。6年生の国語の教科書にも載っている杉浦千畝さん。世界の難民であるユダヤ人の命を救った彼の勇気。2021/05/11
Nobuko Hashimoto
12
児童向け。著者は27歳の頃から千畝氏を尊敬してきたということで、氏の功績を熱く讃えている。千畝夫人・故杉原幸子さんからも直接話を聞いているとのこと。千畝氏の生い立ち、当時の世界情勢、外交官としての仕事、千畝氏のビザで救われた人たちのその後など、バランスよく、わかりやすく、きちんとまとめられていると思う。なお、外交史料館勤務という職務柄であろう、誰をも批判しない、追及しない記述になっている。2017/06/07
イエローバード
11
ナチスに追われたユダヤ人たちに独断でビザを発行し、彼らの命を救った外交官の伝記。児童向けだが戦況なども詳しく描かれ、忘れていた歴史も思い出せてとても為になった。彼は人間力や知力はもちろん、体力もすごい、まさに英雄的人物。私利私欲もゼロなので、その功績が広く知られたのは没後ずいぶん経ってからのこと。貴重な写真も見られ、読んでよかったです。2020/09/10