出版社内容情報
美月は、夏休みに親戚のおばさんがいる海の家で過ごすことになった。そこで、陽気で泳ぎが得意な沙耶ちゃんと出会い……。
【著者紹介】
児童文学作家
内容説明
夏休み、遠い親戚のおばさんの海の家で過ごすことになった美月は、泳ぎが得意で陽気な沙耶ちゃんと出会う。海のおばさんとの信頼関係、少年との恋のゆくえ、ママとのけんか、沙耶ちゃんのおかあさんのこと…。少女たちのひと夏の成長を描いた、さわやかな物語。
著者等紹介
薫くみこ[クンクミコ]
東京生まれ。女子美術大学デザイン科卒業。『十二歳の合い言葉』で第12回日本児童文芸家協会新人賞、『風と夏と11歳』で第41回産経児童出版文化賞、『なつのおうさま』(以上、ポプラ社)で第18回ひろすけ童話賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
67
薫くみこさん、初読み。小5の夏休み、遠い親戚のおばさんの家で過ごすことになった美月。海のおばさんとの関係・ 泳ぎが得意な沙耶ちゃんとの出会い・少年への淡い恋。爽やかで夏にぜひ読みたい1冊。児童書なので1時間足らずで読了。2019/05/19
はる
65
良かったです。繊細な物語。夏休み、遠い親せきの伯母さんの家で暮らすことになった美月は、泳ぎが得意で陽気な女の子、沙耶ちゃんと出会う……。母親とのぎくしゃくした関係、少年との恋のゆくえ…。様々な想いに揺れる心情が瑞々しい筆致で描かれます。沙耶ちゃんとの互いを思いやるやりとりがとてもいい。夏の海辺の雰囲気も爽やかです。2019/05/03
ぶんこ
45
母子家庭の美月は、11歳の夏休みに遠い親戚繋がりの「海のおばさん」の家に預けられる。母の都合で振り回されることに腹を立て、楽しめない日々。10歳の地元っ子沙耶と仲良くなります。母がいなくて祖父母の家で暮らす沙耶に気をつかう美月の優しさにキュン。小学生でも相手をここまで思い遣るのだと嬉しくなってしまいました。海で遭難しかけ、海のおばさん、おじさん、沙耶ちゃんのおじいちゃんにも心配かけてしまいましたが、皆の優しさに気づけてよかった。ステキな一夏の出来事。2019/05/16
千穂
43
母子家庭の美月、夏休みにママの勝手で海のおばさんのところに預けられてしまう。そこで知り合った泳ぎの上手な沙耶ちゃんや、淡い恋心を抱いたヒコーキくん。爽やかでほろ苦い夏の思い出。2019/06/03
TATA
34
実は前から読みたかった一冊。夏休み。11歳の少女美月は東京の母のもとを離れ、海辺に暮らす遠い親戚のところへ。そこでの出会い、出来事は少女を成長させ、と典型的なスタンドバイミーもの。主人公が少女であるので内面の掘り下げが詳しいかなあというのが所感。いかにも課題図書とか試験問題になりそうだという風情の作品でした。2017/10/02