ＰＨＰ新書 わが子を算数・数学のできる子にする方法

小出 順一【著】

ＰＨＰ研究所（2010/03発売）

• サイズ 新書判／ページ数 181p／高さ 18cm
• 商品コード 9784569776491
• NDC分類 379.9
• Cコード C0237

内容説明

子どもの算数・数学の成績が上がらない。次こそ良い点を、と懸命に試験勉強をさせる。それで点数が上がることもあるが、すぐにまたダメになって、結局、落ちこぼれる。それは、目先の試験範囲にとらわれて、その子がもっと基礎的なところでつまずいているのを無視しているからだ。本書で紹介する「数学ビル」は、つまずいている場所を発見し、先生・親・子どもで情報を共有してそれを手当てし、子どもが自発的に目標に向かって勉強するようにするツール。付け焼刃ではない、本当の実力がみるみる伸びる。

目次

第１章　なぜ、算数・数学でつまずくのか―個別指導塾の現場から（テスト対策ばかりさせても無駄；「テストのために暗記すればいい」という生徒の誤解　ほか）
第２章　「数学ビル」は「速い言葉」（すべての基本は「言葉」；速い言葉／遅い言葉　ほか）
第３章　「数学ビル」を使った勉強法（「落ちこぼれからの脱却」工程表；知っていることに知らないことをつなげていく　ほか）
終章　数学ビルが日本を救う（数学力の低下は日本経済の凋落；数学ビルから見る風景は日本経済復興と安定感の増大　ほか）

著者等紹介

小出順一［コイデジュンイチ］
１９６８年東京生まれ。個別指導塾クレア・アカデミー創業者。数学で挫折し文系へ転向するも、高校時代を通して成績は最下位の部類。浪人決定と同時に早稲田大学を目指し、２浪で合格。浮浪人編集部・音楽部・演劇部の３つのサークルを立ち上げ、文芸ミニコミ誌や音楽アルバムの製作・販売、演劇の発表などを行なう。卒業後、フリーターとなり資金をつくり、単身ロサンジェルスへ移住。多文化に触れ価値観を広め、深めるが、ビザの関係で失職、帰国する（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[月讀命]

数学という科目は、何処かで躓くともう先には進めない。九九は大丈夫として、まず躓きそうなのが分数の足し算、引き算、次に分数の掛け算、割り算。中学に入って四則計算。負の数。方程式。関数。因数分解。平方根。幾何でも面積、体積、そして確率、集合、証明問題なんかもある。・・・微分、積分、ベクトルなんて、もうちんぷんかんぷんになってしまうのが関の山。社会科と違って、一部分は完璧なんて事は絶対にはありえない。分からなくなったら、解るところまで戻って勉強しないとOUT。恥ずかしがらずに、小学校に戻りましょう。私と一緒に。

2012/01/15

[acesmile＠灯れ松明の火]

6・3・3で１２年の数学が体系的に理解できる本。自分が実際に教わっていたときにはこんなこと意識せずにただただ端から端まで教わっていたと思う。それが立体的に視覚的にこう説明されるとまさに目からウロコと言わざるを得ない。中学生の息子に勉強を教えることがあるが、今教えていることがどの位置にいて、次はどうなると言うのを分かりやすく説明できる。流石著者は塾の先生、自分の体験を踏まえて、どうすればわが子を算数・数学のできる子にすることができるか理論的に説明できている。なぜ小中学校でこういう教え方をしないのかが不思議。

2010/08/07

[Humbaba]

算数や数学は、基礎からできていなければ指導をしても実力は伸びない。テスト対策として一部分だけをやったとしても、その効果は薄い。それよりも即効性はないが、どこで妻づいているのかを確認してそこから鍛え直していけばやがて非常に良い結果につながるだろう。

2010/04/15

[aphrodite474]

分野ごとのつながりの重要性を認識させてくれる本。まあ、レベルの高い先生ならあたりまえかもしれません。ビルに例えるのは非常にインパクトがあった。数学が苦手な高校生に読ませたい。

2010/04/16

[Mitsuyoshi]

数学の各領域における単元毎の繋がりが分かる数学ビルの紹介。全体像を把握できるので、自分が躓いた・躓いている単元を克服するために、どの単元に戻って学習すれば良いのか一目瞭然。数学の再勉強時のお供にしたい。

2021/06/17