奇想天外の本棚<br> 九人の偽聖者の密室

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奇想天外の本棚
九人の偽聖者の密室

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  • サイズ 46判/ページ数 358p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784336074010
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報



H・H・ホームズ[エイチエイチホームズ]
著・文・その他

白須清美[シラスキヨミ]
翻訳

山口雅也[ヤマグチマサヤ]
監修/企画・原案

内容説明

伝説の「さまよえるユダヤ人」を名乗るアハスヴェルが主宰する教団「光の子ら」を糾弾すべく準備を進めていたカルト宗教の研究者ウルフ・ハリガンは、ひょんなことから知り合った作家志望の青年マット・ダンカンの協力を得、二人は「光の寺院」で開かれる教団の集会に参加する。その集会の場で、全身に黄色い僧衣をまとった教祖アハスヴェルは、信者たちとともに「ナイン・タイムズ・ナイン」の呪いを唱え、ウルフの死を予言する。その翌日、ハリガン家の家族とクロッケー場でゲームに興じていたマットがふとウルフのいる書斎を見ると、ウルフの机に身をかがめている黄色い僧衣を着た人物の姿が目に入る。窓は施錠されており、邸内の扉から書斎に入ろうとするものの、やはり鍵がかかっていて中に入れない。再び外に出て窓から中をのぞくと、ウルフは顔面を撃たれて床に倒れており、存在したはずの黄色い衣の人物は消え失せていた…。この不可解な密室殺人の謎に直面したダンカンは、探偵小説嫌いのマーシャル警部補と共に「密室派の巨匠」ジョン・ディクスン・カーの“密室講義”を参照しながら推理・検討をするのだが、なんと“密室講義”のどの分類にも当て嵌まらないことが判明する。困惑する捜査陣を前に、難事件の経緯を知った尼僧アーシュラは、真相究明のために静かに祈りを捧げるのだった…。果たして異色の尼僧探偵の祈りが通じ、神をも畏れぬ密室犯罪の真相が看破されるのだろうか!?ジョン・ディクスン・カーに捧げられ、エドワード・D・ホックが主催する歴代密室ミステリ・ベストテンにも選出された、都市伝説的密室ミステリが新訳によって半世紀の時を経てここに甦る!

著者等紹介

ホームズ,H・H.[ホームズ,HH.] [Holmes,H.H.]
1911‐1968。本名ウィリアム・アントニー・パーカー・ホワイト。アメリカ合衆国の作家、批評家、編集者。アンソニー・バウチャー名義で、ミステリ小説、短編小説、SF小説、ホラー小説、ラジオドラマの脚本、映画の共同原作を執筆するなど多ジャンルで活躍。H・H・ホームズというペンネームは、19世紀のアメリカの殺人鬼が使っていた偽名に由来する。アメリカ探偵作家クラブ(MWA)を創設し初代会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

105
ミステリ評論家として有名なバウチャーが実作の筆を執っただけに期待したが、残念ながら期待外れに終わった。『三つの棺』の密室講義を引き合いに出しながら、そのトリックはカーマニアならガックリ来るレベルでしかない。殺人の動機も拵えすぎが否めず、映画のノベライズと言われたら納得するかも。何よりせっかく尼僧探偵という前例のないキャラを創造しながら、際立った個性も活躍もなく終わってしまう。あれほどユニークな物語性でミステリファンをうならせた山口雅也さんが、なぜこんなに絶賛したのか。シリーズの先行きに不安を感じてしまう。2022/11/04

geshi

31
J・D・カーの〈密室講義〉に挑むハードルを越えられなかったカーもどきの感じ。日本語文脈ではなくいかにも訳文的な文章なのが読んでいて引っかかるのもマイナス。主人公が偶然から事件関係者と関わるようになり、ヒロインとつかず離れずの間柄になり、殺人を予告する呪いの通りの密室殺人が起こる展開はカーを思わせるプロット。カルト教団との対決とか黒幕探しが面白くなりそうだったのに文章の飲み込みにくさが阻害した。トリックも単純すぎて〈密室講義〉を元に検証しきれていないのも頷ける弱さ。2022/10/03

鐵太郎

19
密室ミステリの巨匠ジョン・ディクスン・カーに献げられたミステリ。《奇想天外の本棚》という叢書の開始という出版上の宣言、H・H・ホームズというペンネームの驚き、などを含め、いろいろな点で挑戦的な作品ですが、なんといっても巨匠カーの「三つの棺」で提示されたさまざまな密室トリックの範疇に入らない新しい密室を提示したことがこの本の眼目か。アメリカ特有のキリスト教系カルトとかカトリックの尼僧の謎の行動とか、宗教絡みの展開が日本人には抵抗あるかもしれないし、ミステリ自体も少し肩透かしなのだけど、なかなか面白かった。2024/03/01

だるま

19
山口雅也氏が製作総指揮する『奇想天外の本棚』が、版元を変えて再スタートし、その第一弾が本書。黄色の衣を纏った人物が部屋の中で立っているのを外から見た主人公達。部屋は密室で扉を壊して入ると人物は消えていて死体が一体。もう一つの扉は信頼の置ける女性に見張られていた。この不可能犯罪の謎を解くのが尼僧・・・というストーリー。カーの有名な『密室講義』を引き合いに出して、そのどれにも当たらないトリックを創造したとの事だけど、あまり感心出来なかった。探偵役の尼僧も没個性的。こんな作品から再スタートしちゃって大丈夫かな?2022/11/10

飛鳥栄司@がんサバイバー

16
そもそもカーの「密室講義」をもとに、バウチャーがそこに当てはまらない密室ものを書いてやるぜっていう、マニアックなノリから生まれた作品なんだもの、それなりのマニアに受ければいいんじゃないかとも思う。密室に限らずだけど、トリックの種明かしをどれだけドラマチックに演出するかで、トリックがすごくもなるし、ショボくもなる。密室の謎一発でここまで話を膨らませて、収束させたバウチャーの努力を称えてあげたい。2023/03/24

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