出版社内容情報
鳩山政権で本当に景気は回復するのか?
政権交代後、足取りの重い状況が続く日本経済。民主党の政策は果たして正しいのか。一流論客たちが独自の視点で斬るアンソロジー。
「10年デフレ」に突入し、いまだ暗いトンネルの出口が見えない日本経済。景気が一向に回復せず、世界の株式市場復活の流れからも取り残されていることから、政権交代時の楽観ムードは去り、鳩山政権の経済政策を厳しく評価する動きが日に日に高まっている。本書は、日本と世界の経済構造を知悉した12人の論客たちが、鳩山民主党の経済政策、景気対策に徹底検証を加える一冊。円高と消費の停滞、企業業績の不振、失業の増加、賃金の低迷など、次々と日本を襲う問題に、民主党は答えを出すことができるのか。また、総選挙時に打ち出したマニフェストは、本当に国民の生活を守りうるものだったのか。日本の景気という重いテーマを正面から見据え、「企業」「賃金」「財政」「雇用」などカテゴリー別に、政策の是非を斬る。【著者】財部誠一、松本大、冨山和彦、堺屋太一、桜井正光、飯田泰之、増田悦佐、池田信夫、宮尾攻、北村慶、浅川芳裕、藤沢久美(掲載順)
【第一部】民主党政権で景気は回復するのか
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[経済政策]企業の日本離れが加速する 財部誠一
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[為替&株]日本を襲う大問題 ――円高、消費崩壊、失業急増 〈対談〉松本 大・冨山和彦
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[民主党維新]民主党よ、豹変せよ! 堺屋太一
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[企業]経済界が望む三大成長戦略 桜井正光
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[財政]「財源不足20兆円」解決法 飯田泰之
▼【第二部】鳩山マニフェストは日本経済を救うか
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[高速道路無料化]「高速無料化」効果の大間違い 増田悦佐
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[雇用]「派遣禁止」で失業率は10%アップ 池田信夫
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[郵政]「郵政見直し」で銀行は連鎖倒産 宮尾 攻
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[環境]家計を36万円痛める「CO2削減」 北村 慶
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[農業]個別所得補償制度で黒字農家は廃業に 浅川芳裕
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[賃金]消費を冷やす「最低賃金1000円」 藤沢久美
内容説明
出口の見えない日本経済、政権交代は正しかったのか。鳩山民主党の経済政策を12人の論客たちが徹底検証。
目次
第1部 民主党政権で景気は回復するのか(経済政策―企業の日本離れが加速する(財部誠一)
為替&株―日本を襲う大問題 円高、消費崩壊、失業急増(松本大;冨山和彦)
民主党維新―民主党よ、豹変せよ!(堺屋太一)
企業―経済界が望む三大成長戦略(桜井正光)
財政―「財源不足二〇兆円」解決法(飯田泰之))
第2部 鳩山マニフェストは日本経済を救うか(高速道路無料化―「高速無料化」効果の大間違い(増田悦佐)
雇用―「派遣禁止」で失業率は一〇%にアップ(池田信夫)
郵政―「郵政見直し」で銀行は連鎖倒産(宮尾攻)
環境―家計を三六万円痛める「CO2削減」(北村慶)
農業―戸別所得補償制度で黒字農家は廃業に(浅川芳裕)
賃金―消費を冷やす「最低賃金一〇〇〇円」(藤沢久美))