PHPサイエンス・ワールド新書<br> 笑う科学 イグ・ノーベル賞

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PHPサイエンス・ワールド新書
笑う科学 イグ・ノーベル賞

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569774404
  • NDC分類 049
  • Cコード C0240

出版社内容情報

イグ・ノーベル賞の秘められた魅力に迫る!

「牛の糞からバニラを検出」「ハトにピカソとモネの作品を見分けさせる」など“人々を笑わせ、そして考えさせる研究”の魅力に迫る!

「裏ノーベル賞」の異名を持つ「イグ・ノーベル賞」の人気が高まっている。その内容を語る上で欠かせないのが「パロディ性」。「カラオケの発明」がなぜ<平和賞>なのかといえば、「人々が互いに寛容になることを教えた」から。さらに、芳香成分のバニラが牛糞由来と聞けば誰しも目を丸くするだろう。

▼本書は1991年の創設以来、「ハトを訓練してピカソとモネの絵を区別させることに成功」「犬語翻訳機<バウリンガル>の開発」「迷路を解く粘菌の研究」「ジャイアントパンダの排泄物から採取したバクテリアで、生ゴミを90パーセント以上削減できることを実証」(2009年生物学賞)などの功績で、19年間で14件を受賞し、文字通りイグ・ノーベル賞で世界をリードする日本人受賞者の取材をもとに、「まず人を笑わせ、そして考えさせる」研究を徹底分析。

▼たかがオモシロ科学と笑うなかれ。科学とは本来自由であり、「笑える」ものなのだ!

●まえがき 

▼【第一部】「笑う科学」の奇抜な司祭者 
●第1章 この特異なるイグ・ノーベル賞 ――ノーベル賞と比較して 
●第2章 イグ・ノーベル賞に見る「パロディ性」と「科学性」 

▼【第二部】イグ・ノーベル賞大国を築いた日本人受賞者 
●第3章 ピカソとモネの作品を識別するハト 
●第4章 イヌとの対話を実現した犬語翻訳機「バウリンガル」 
●第5章 兼六園の銅像がハトに嫌われる理由の科学的考察 
●第6章 人々が互いに寛容になることを教えたカラオケ発明 
●第7章 バニラの芳香成分「バニリン」を牛糞から抽出 
●第8章 粘菌による迷路の最短経路の解法 

▼【第三部】「笑う科学」に未来あれ 
●第9章 イグ・ノーベル賞獲得のための実践的方法論 
●第10章 これだけある「日本発」イグ・ノーベル賞候補 
●参考文献

内容説明

「裏ノーベル賞」の異名を持つ「イグ・ノーベル賞」が隠れたブームとなっている。その人気を語る上で欠かせないのが「パロディ性」。「カラオケの発明」がなぜ“平和賞”なのかといえば、「人々が互いに寛容になることを教えた」から。さらに、芳香成分のバニラが牛糞由来と聞けば誰しも目を丸くするだろう。本書はイグ・ノーベル賞で世界をリードする日本人受賞者の取材をもとに、「まず人を笑わせ、そして考えさせる」研究を徹底分析。

目次

第1部 「笑う科学」の奇抜な司祭者(この特異なるイグ・ノーベル賞 ノーベル賞と比較して;イグ・ノーベル賞に見る「パロディ性」と「科学性」)
第2部 イグ・ノーベル賞大国を築いた日本人受賞者(ピカソとモネの作品を識別するハト;イヌとの対話を実現した犬語翻訳機「バウリンガル」;兼六園の銅像がハトに嫌われる理由の化学的考察;人々が互いに寛容になることを教えたカラオケ発明;バニラの芳香成分「バニリン」を牛糞から抽出;粘菌による迷路の最短経路の解法)
第3部 「笑う科学」に未来あれ(イグ・ノーベル賞獲得のための実践的方法論;これだけある「日本発」イグ・ノーベル賞候補)

著者等紹介

志村幸雄[シムラユキオ]
1935年北海道生まれ。技術ジャーナリスト。工業調査会相談役。早稲田大学教育学部卒業。工業調査会で半導体技術専門誌の編集に携わったのち、同社取締役編集部長、専務、社長、会長を経て2008年より現職。この間、産業技術審議会専門委員など政府委員、学協会役員を歴任。また早稲田大学理工学部、麗澤大学国際経済学部、名古屋大学経済学部の非常勤講師を歴任、現在は金沢大学共通教育機構で「ベンチャービジネス論」を講じる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

362
イグ・ノーベル賞は1991年の創設だが、当初は一般にはもちろん、研究者の間でも認知されていなかったようだ。ところが今ではすっかり有名にもなったし、研究そのものも注目されるようになった。本書は2009年の出版なので、イグ・ノーベル賞の紹介・解説と、その時点までに受賞した研究の中から興味深いものを扱っている。いずれも実に面白い。例えば、ハトはピカソとモネを見分けるかといった研究や、牛糞由来のバニラの香の創出など盛りだくさん。有用性の感じられるものもあれば、それが何の役に立つのかわからないものも多数ある。2022/11/07

マエダ

75
”まず人を笑わせ、そして考えさせる”研究を受賞対象にするイグ・ノーベル賞。「ピカソとモネの作品を識別するハト」「カラオケの発明」「犬語翻訳機バウリンガル」とどれも魅力的な研究ばかりである。2019/01/21

たまきら

32
毎年受賞作品を楽しみにしている方も多いのでは。自分も授賞式の配信を楽しみにしている身です。そんなイグ・ノーベル賞をまじめに説明してくれているこの本、特に日本の受賞者&未来の受賞候補者を熱く説明してくれているところがいい!なんといっても日本の科学者はほぼ毎年受賞していますからね!これからも楽しみです。候補者来るかな来るかな?2019/02/26

キジネコ

29
ある日 見知らぬ誰かが訪ねてくる・・、信じがたいメールが届く・・・ 謎のベールに包まれた組織?の委員達によって 密かに?厳正に?選考が進められ受賞者が決定され「今年のイグ・ノーベル賞に選ばれたんだけど 受ける気ある?」って・・・ 「賞品も賞金も出ないし授与式の会場までの移動経費は自己負担だけど来るっしょ?」って(^O^)己を縛るもの、それは常識?恐れるものは矛盾?授与式で待ち受けるミス・スイーテイプーって誰?権威を笑い飛ばす24秒ルールって?堂々と「笑う~」の言葉を冠した本書、笑いは世界を回す 本領発揮!2013/08/22

びっぐすとん

25
図書館本。イグノーベル賞とはどんな賞なのか?その選考基準は如何なるものなのか?を紹介し、ただ奇妙キテレツではなく、笑わせつつも考えさせる研究であることが大事だと説く。第2部では日本の受賞した研究を本家「イグ・ノーベル賞」本より詳しく解説。研究の方法、真剣さはごく普通の研究と同じ。そもそも専門誌に論文発表してるものだし。第3部ではこれから受賞に繋がりそうな日本の研究を紹介。他人が疑問に思わないことに疑問を持ち研究している人たちは尊敬に値する。疑問や願望をそのままにせず、形にするまで研究する姿勢が素晴らしい。2020/09/24

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