「県境」の秘密―知られざる日本の不思議百景

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「県境」の秘密―知られざる日本の不思議百景

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569773568
  • NDC分類 291.04
  • Cコード C0030

出版社内容情報

土地と土地の間に引かれた境界線の織り成す妙。

日本には、県境未定地や飛び地がいまだにある。人々の生活に影響を与える「県境=見えない境界線」の実態を、写真と文で紹介。

日本人が知っているようで知らない、全国・都道府県の間にある「県境(けんきょう・けんざかい)」。その線は思いがけない理由によって生まれ、意外な場所に引かれていた! 「栃木・茨城県境で真っ二つの神社」「霊峰富士をめぐる境界」など、県境には調べれば調べるほど面白いミステリーが隠されている。ベルリンの壁崩壊(1989年)の2年前、東欧各地で「国境流浪」の旅を敢行し、国境という境界線の不思議さに魅せられた写真家とフリージャーナリストが、全国各地に赴き撮影と取材を重ね、一冊にまとめたのが本書である。日本国内の「見えない境界線」=県境の狭間に生きる人々の暮らしを活写し、その背後に隠された歴史的経緯や地域事情、さらには日本という国家の成り立ちをも窺い知ることのできる、貴重なビジュアル・ブックである。巻頭・文中には50ページを超えるカラー写真を掲載しており、美しくも不思議な光景から、県境の秘密を明らかにする。

●はじめに 「県境」という心の境界線を探して 
●第一章 栃木・茨城県境で真っ二つの「鷲子山上神社」 
●第二章 東西を分ける「寝物語の里」 
●第三章 県境駅と高倉健 
●第四章 津軽と南部の「藩境塚」をゆく 
●第五章 霊峰富士をめぐる不思議な境界 
●第六章 富士山二合目飛び地の謎 
●第七章 備前と讃岐の国ざかい物語 
●第八章 公害運動の原点になった三県境 
●第九章 二つの名を持つ温泉郷「湯河原温泉」 
●第十章 都県境を流れる三大河川紀行 
●〔付記〕口絵について 

内容説明

「2つの県に分かれる神社」「“富士”と“冨士”はどう違う?」「津軽、南部の確執が生んだ“おっぱい山”」全国に引かれた「見えない境界線」を歩く。

目次

第1章 栃木・茨城県境で真っ二つの「鷲子山上神社」
第2章 東西を分ける「寝物語の里」
第3章 県境駅と高倉健
第4章 津軽と南部の「藩境塚」をゆく
第5章 霊峰富士をめぐる不思議な境界
第6章 富士山二合目飛び地の謎
第7章 備前と讃岐の国ざかい物語
第8章 公害運動の原点になった三県境
第9章 二つの名をもつ温泉郷「湯河原温泉」
第10章 都県境を流れる三大河川紀行

著者等紹介

秋山忠右[アキヤマタダスケ]
写真家。1941年、東京都品川生まれ。64年、早稲田大学政治経済学部を経て、東京綜合写真専門学校研究科を卒業。石元泰博氏に師事。65年、『若い群像』で第2回太陽賞を受賞。日本写真家協会会員となる。70年、東京綜合写真専門学校講師。91年、第31回ACC全日本CMフェスティバル・テレビCM部門優秀賞。92年、第39回カンヌ国際広告映画祭ファイナリスト入賞。98年、伊奈信男賞特別賞受賞

中原淳[ナカハラジュン]
フリージャーナリスト。1947年、岡山県生まれ。71年、早稲田大学第一文学部東洋哲学科卒業。青春出版社編集部を経て、KKロングセラーズ編集長を務める。その後、フリー編集者、フリージャーナリストとして独立。雑誌『太陽』掲載「国境流浪」の企画編集を担当する。(有)中原出版企画事務所代表。ビジネス誌、政府系広報誌、旅行誌、料理雑誌、鉄道雑誌などで健筆をふるうとともに、出版プロデューサーや地域おこし事業のコーディネーターとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

amabiko

2
『ふしぎな県境』『県境マニア!』に続く県境本3冊目。ライターではなく専業カメラマンが撮っただけあって、写真はとても美しく、そしてなんというか異界観が漂う感じがよい。文章は前掲2冊に比べて凝っているし、掘り下げも深い。2018/12/19

ピオ

1
もっと詳しい地図があるとよかった。2010/09/19

Fige

0
飛び地や県境についての飛び込み取材集。レポーターの好奇心に従い、日本全国の特徴的な県境等を調べていくもの。 神社の境内を県境が真っ二つに通っていたり、富士山山頂は所有者はいるが県境が未定だったりと、興味深い場所が溢れている。 境界は、藩政時代、明治維新、戦後、色々な時代に施政者が定めたものだが、境界の数だけ歴史があり、知れば知るほど面白い。2017/12/05

甲斐小泉

0
神社やホテル、スーパーの真ん中を県境が通っていたり、かつての藩時代の境界争いが未だに尾を引いている箇所があったり、とても面白いレポートでありました。日本は狭いと言うけれど、その中にこれだけ多様性があるのだと感心しました。2010/03/21

RIE5

0
県境に息づく由来や、生活する人々のいま。無骨な感じの書籍だが、こういうテイストもいい。著書の拘りが見える。惜しむらくは、収録の県境一覧があれば。2010/07/25

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