出版社内容情報
土地と土地の間に引かれた境界線の織り成す妙。
日本には、県境未定地や飛び地がいまだにある。人々の生活に影響を与える「県境=見えない境界線」の実態を、写真と文で紹介。
日本人が知っているようで知らない、全国・都道府県の間にある「県境(けんきょう・けんざかい)」。その線は思いがけない理由によって生まれ、意外な場所に引かれていた! 「栃木・茨城県境で真っ二つの神社」「霊峰富士をめぐる境界」など、県境には調べれば調べるほど面白いミステリーが隠されている。ベルリンの壁崩壊(1989年)の2年前、東欧各地で「国境流浪」の旅を敢行し、国境という境界線の不思議さに魅せられた写真家とフリージャーナリストが、全国各地に赴き撮影と取材を重ね、一冊にまとめたのが本書である。日本国内の「見えない境界線」=県境の狭間に生きる人々の暮らしを活写し、その背後に隠された歴史的経緯や地域事情、さらには日本という国家の成り立ちをも窺い知ることのできる、貴重なビジュアル・ブックである。巻頭・文中には50ページを超えるカラー写真を掲載しており、美しくも不思議な光景から、県境の秘密を明らかにする。
●はじめに 「県境」という心の境界線を探して
●第一章 栃木・茨城県境で真っ二つの「鷲子山上神社」
●第二章 東西を分ける「寝物語の里」
●第三章 県境駅と高倉健
●第四章 津軽と南部の「藩境塚」をゆく
●第五章 霊峰富士をめぐる不思議な境界
●第六章 富士山二合目飛び地の謎
●第七章 備前と讃岐の国ざかい物語
●第八章 公害運動の原点になった三県境
●第九章 二つの名を持つ温泉郷「湯河原温泉」
●第十章 都県境を流れる三大河川紀行
●〔付記〕口絵について
内容説明
「2つの県に分かれる神社」「“富士”と“冨士”はどう違う?」「津軽、南部の確執が生んだ“おっぱい山”」全国に引かれた「見えない境界線」を歩く。
目次
第1章 栃木・茨城県境で真っ二つの「鷲子山上神社」
第2章 東西を分ける「寝物語の里」
第3章 県境駅と高倉健
第4章 津軽と南部の「藩境塚」をゆく
第5章 霊峰富士をめぐる不思議な境界
第6章 富士山二合目飛び地の謎
第7章 備前と讃岐の国ざかい物語
第8章 公害運動の原点になった三県境
第9章 二つの名をもつ温泉郷「湯河原温泉」
第10章 都県境を流れる三大河川紀行
著者等紹介
秋山忠右[アキヤマタダスケ]
写真家。1941年、東京都品川生まれ。64年、早稲田大学政治経済学部を経て、東京綜合写真専門学校研究科を卒業。石元泰博氏に師事。65年、『若い群像』で第2回太陽賞を受賞。日本写真家協会会員となる。70年、東京綜合写真専門学校講師。91年、第31回ACC全日本CMフェスティバル・テレビCM部門優秀賞。92年、第39回カンヌ国際広告映画祭ファイナリスト入賞。98年、伊奈信男賞特別賞受賞
中原淳[ナカハラジュン]
フリージャーナリスト。1947年、岡山県生まれ。71年、早稲田大学第一文学部東洋哲学科卒業。青春出版社編集部を経て、KKロングセラーズ編集長を務める。その後、フリー編集者、フリージャーナリストとして独立。雑誌『太陽』掲載「国境流浪」の企画編集を担当する。(有)中原出版企画事務所代表。ビジネス誌、政府系広報誌、旅行誌、料理雑誌、鉄道雑誌などで健筆をふるうとともに、出版プロデューサーや地域おこし事業のコーディネーターとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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