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飛鳥燃ゆ―改革者・蘇我入鹿

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  • サイズ B6判/ページ数 348p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569772349
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「改革者」蘇我入鹿の実像を描いた長編小説。

なぜ、蘇我入鹿は殺されなければならなかったのか――最新の研究成果を踏まえ、東アジアを舞台に入鹿の知られざる実像に迫る長編小説。

天皇家を脅かし、その独断専横ゆえに日本史上もっとも悪評高い人物の一人、蘇我入鹿。しかし近年の研究では、新たな入鹿像が浮かび上がってきている。彼こそは、「改革者」であったのだ!

▼七世紀前半、隋の滅亡後、再統一を果たし、躍進を続ける唐帝国。その野心の矛先は韓半島、さらには海を越えた日本へと向けられようとしていた――。

▼遣唐使にひそかに同行し、唐の勢いを肌で感じるとともに、韓半島の高句麗、百済両国の実情を目の当たりにした蘇我入鹿。帰国した彼は、皇極女帝の信頼を得て、唐の脅威から日本を守るために、この国の古い体質を変えようと孤軍奮闘を続け、新しい国づくりへと邁進していくのだが……。

▼なぜ、蘇我入鹿は暗殺されなければならなかったのか。その謎は、本作で明らかになる。

▼独自の視点で古代史を縦横無尽に料理した『爆撃聖徳太子』で、読者・評論家を驚愕させた町井登志夫が、蘇我入鹿の知られざる実像に迫った長編小説。

●第一章 女帝の遺言 
●第二章 大唐帝国 
●第三章 突厥の襲撃 
●第四章 高句麗へ 
●第五章 百済への調 
●第六章 人質の王子 
●第七章 任那再興の幻影 
●第八章 中臣鎌足 
●第九章 聖徳太子の墓 
●第十章 皇后の決断 
●第十一章 天命下る時 
●第十二章 国を傾ける者 
●終章 

内容説明

大唐帝国と韓半島の現実を知った蘇我入鹿が、日本の未来のために立ち上がる。なぜ彼は、殺されなければならなかったのか―。東アジア全体から七世紀の日本を浮かび上がらせるとともに、最新の研究成果を踏まえ、「改革者」蘇我入鹿の知られざる実像に迫った長編小説。

著者等紹介

町井登志夫[マチイトシオ]
1964年生まれ。南山大学教育学部卒業。96年、『電脳のイヴ』で講談社第3回ホワイトハート大賞優秀賞を、2001年、『今池電波聖ゴミマリア』で第2回小松左京賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

30
★★★☆歴史中最大の悪人とされている蘇我入鹿とその一族。彼らが、天皇をないがしろにするどころか、取って代わろうとするのを英雄中大兄皇子とのちの藤原氏の始祖 中臣鎌足が大化の改新、最近では乙巳の変と呼ばれているようだがこの改革によって倒して善政を敷く、というのが歴史の教科書。が、最近になって勝者によって作られた歴史ではとなってきている。少々無茶な拡大解釈も加えながら、それでも実際には結構リアルはこんな感じじゃないのかなぁと思えてくるから面白く、一読の価値あり。2020/07/01

春日

5
蘇我氏を悪役にしない解釈は多いにありなのですが、山背大兄や中大兄が極悪過ぎです。極悪でも書きようによっては面白くなるはずですが、面白味もなく、入鹿との人柄の対比のさせ方が安易に思えます。戦闘シーンなどの描写は臨場感があり良いので、この作者の実在でない人物のお話を読みたいと思いました。2015/09/11

いちろ(1969aMAN改め)

5
飛鳥を舞台に、蘇我入鹿の活躍、古代理解!面白いな、やっぱり。ここのところ謎解き系というか、検証系の藤原氏、蘇我氏を読んでみたが、年号と事案だけではどうにも入り込めず、フィクションだとしても物語仕立てだとイメージが作りやすくていいね。物の起こりの順序だとか、その辺は無視できないわけだから、何が真実かは置いておいても、その時代に誰が何をしたのか、これがわかるといずれの真実とされていることも魅力が出てきます。2012/11/15

セイコリーノ 願わくは図書館、本が「希望の綱」となりますように

3
入鹿いい漢じゃないですか。もっと、わがままな坊っちゃん、てかんじのイヤな奴だと思ってたけど、全く違います。学問もできて語学もいけて腕もたつ。ずうっと悪い奴だと思ってたから、びっくりですよ。2022/08/26

融李

3
戦闘シーンのこの臨場感は町井さんにしか出せないですよね・・・。素晴らしいです。教科書で習うようなあのイメージとは違う、新しい入鹿の一面を良く描いていると思います!2011/07/12

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