内容説明
ライフネット生命保険創業者が、1934年以来の独立系生保誕生のためにつくった市場分析、財務戦略、組織作りの計画を初公開。
目次
1 自分に「できること」ではなく、世の中から「求められること」―事業機会の発見(「起業家精神」とは;3つのシンプルな条件 ほか)
2 徹底的に顧客を知り、人物像まで浮かび上がらせる―市場分析(徹底的に分析を行う;顧客の素顔をリアルにあぶり出す ほか)
3 お客様のニーズを100%満たすことは目指さない―自社戦略(ソリューション(提案・商品戦略)から戦略を練る
定量分析を超えた「理念」に基づく価格設定 ほか)
4 企業ファイナンスのサイクル―財務戦略と組織づくり(すべての事業を成り立たせるもの;新規事業の財務戦略 ほか)
5 “自分”というブランドを構築する―リーダーシップとキャリア論(「納得」と「共鳴」が人を動かす;チーム全体の活性化 ほか)
著者等紹介
岩瀬大輔[イワセダイスケ]
1976年埼玉県生まれ。東京大学法学部卒業。大学在学中に司法試験に合格。その後、ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ホールディングスを経て、ハーバード経営大学院に留学。卒業時に、日本人では4人目となり、上位5%に入る成績最優秀称号(ベイカー・スカラー)を受ける。帰国後、ライフネット生命保険設立に参画。現在、代表取締役副社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
44
ライフネット生命保険の起業の際にやったことあれこれ。出口さんとのコンビでスタートを切った時の熱い思いのほとばしりと、ビジネススクールのクールな切り口からの視点がバランスよくブレンドされていて、とても興味深く読んだ。世の中のイシューを解決しようとする熱意のこもったビジネスプランだからこそ、さまざまなステークホルダーを味方につけ、必要なリソースを手に入れることができるのだと思った。「何が世の中に求められているか」ということだけを考えれば、あとからヒト、モノ、カネはついてくる。制約を取っ払って考えよう。2019/06/22
まめタンク
7
2012年80冊目。132億円集めたビジネスプランという事で、さぞバブリーで画期的な提案方法を想像したが、内容はとても堅実だった。ホームページで申し込む保険業への挑戦。ビジネスを始める上で大切な事。直面する困難。相手を説得する方法。これ1冊で全てが解決するわけではないが、ぶ厚いビジネスプランの本に悩むなら、こちらがお勧めです。2012/11/05
kiki
6
ライフネット生命の共同創設者である岩瀬氏は76世代。小説家では三浦しをんさん、冲方丁さんと同い年。ロジカルな考え方と斬新な発想を持つ魅力的な企業家です。この本を読んで思ったのが、イシューの設定がとにかく上手。例えば、売れるか売れないかの問題を掘り下げ、『いくらコストをかけたら、どのような時間軸で、どこまでネット生保の顧客基盤が広がるか』という非常にわかりやすいイシューには感服しました。また、情報提供の仕方には「売る」ためではなく「買う手伝い」をする顧客目線に視点を変える発想の転換は勉強になりました。2014/07/05
ひろ☆
5
ライフネット生命保険を立ち上げた経過がロジックに分かる。 まさに、サブタイトルの熱意とロジックをいかに伝えるか通り。2013/01/26
yukima77
4
ライフネット生命が具体的な例となっており、こう考えたという内容が頭にすんなり入ってくる。また、本中の図なども分かりやすく、実際に企画書作成などにも参考になると思う。最終章のキャリア論は『入社10年目の羅針盤』と共通する内容も多く、著者の岩瀬大輔氏の考えが一貫していることが分かる。キャリアに関する内容ならば、こちらもお勧めです。2013/09/23
-
- 和書
- 暮しの向付