PHP文芸文庫<br> 異邦人(いりびと)

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PHP文芸文庫
異邦人(いりびと)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 421p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569768168
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

京都の移ろう四季を背景に、若き画家の才能をめぐる人々の「業」を描いた著者新境地のアート小説にして衝撃作。待望の文庫化!

原田マハ[ハラダマハ]
著・文・その他

内容説明

「美」は魔物―。たかむら画廊の青年専務・篁一輝と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長逗留していた。妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗画廊で、一枚の絵に心を奪われる。強い磁力を放つその絵の作者は、まだ無名の若き女性画家だったのだが…。彼女の才能と「美」に翻弄される人々の隆盛と凋落を艶やかに描く、著者新境地の衝撃作。

著者等紹介

原田マハ[ハラダマハ]
1962年、東京都生まれ。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事を経て、森ビル森美術館設立準備室在籍時に、ニューヨーク近代美術館に派遣され勤務。2005年、『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を受賞しデビュー。12年、『楽園のカンヴァス』で山本周五郎賞受賞。17年、『リーチ先生』で新田次郎文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

544
マハさんの美術小説の中では『楽園のカンヴァス』に続いて、読みやすさトップにはいるだろう。バブル当時、わたしの周囲でさえ、株を買うように絵画を買っていた(ちょっとスノッブで小金持ちの)パンピーが居たことを思い出す。主人公のアートに対する執念、彼女を取り巻くダメダメな夫や母親。ねっとりと肌を包む(くるむ)ような京都の夏の夜。マハさんにおける3-11小説でもあり、しっかりミステリーでもあり。いつの季節でもいい、京都に行きたくなること請け合いの作品でもある。2019/07/23

三代目 びあだいまおう

319
まんまとしてやられた。凄い!読友さまが教えて下さった「黒マハ」作品。マハ作品に黒が結びつかなく俄然興味!裏説明に【美は魔物】【その人は美しい。そして哀しい】【美に翻弄される人々の隆盛と凋落…】とそそる表現が並ぶ。嘘ではない!がしかし、浮かぶイメージをガツン突き抜けた!震災後の放射能から逃れ単身京都に移った妊婦菜穂。慣れぬ暮らしはどこか鬱々として居心地悪そう。京都で出会った無名の画家。菜穂の涙の意味。菜穂の審美眼が東京を、夫を捨てた。なぬ?予測不能の展開マハ節真骨頂!まさに黒マハ、衝撃的に凄い作品だ‼️🙇2020/10/22

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

162
マハさん何作目かのアートミステリー。今回は京都。夏の京、祇園祭の宵山、市街を練り歩く山鉾巡行、そして夏の風物詩でもある涼やかな貴船の川床…想像できる京都の風俗と、異邦人(いりびと)として踏み込むことのできない排他的な内なる伝統。アートと京都。一見交わるところはないようだけど、そこに展開される浮世離れした、でもある意味人間臭い画壇の世界をミステリーとして楽しませてくれました。2022/07/09

しんたろー

155
う~ん、感想が難しい…老舗画廊の専務・一輝と妻・菜穂の二人の視点で描かれる京都を舞台にした絵画の物語は、愛憎ドラマ+ミステリ要素で充分に楽しませてくれるが…主人公の二人を始めとして主要人物が上流の人たちで、その価値観や贅沢さに抵抗を感じて素直に共感できない。終盤の菜穂の行動には(様々な理由が加えられているけれど)両親や一輝に対しての礼儀も愛情も無くて釈然としない。京都の街が魅力的に描かれ、東日本大震災時の影響なども書き込まれていて意味ある作品ではあるが、大好きな『楽園のカンヴァス』には遠く及ばなかった。2022/10/15

hit4papa

149
若き美の求道者の物語。美術館の副館長兼学芸員の身重の御令嬢は、3.11震災の影響を懸念して京都に疎開します。主人公は、そこで出会った一枚に魅入られ、作者である女流画家と作品にのめり込んでいきます。家業が傾こうが何のその、という主人公の性格には抵抗感があります。夫と主人公の母親の秘密、主人公が見出した作家とそれを抑えつける師匠との関係など、湿度が高い物語です。途中まではゆったりと進みますが、主人公の情熱を剥奪せんとする周囲の意図が明らかになってから、怒涛の展開です。サプライズのラストは痛快でもありますね。2023/01/01

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