出版社内容情報
困難を乗り越え、満足する人生を送るためのヒントをアドバイス。50のシンプルな言葉から人生の岐路で必要な思想のエッセンスを学ぶ。
内容説明
失敗や挫折、大病、身近な人の死など、人は逆境を避けられない。しかし、「人生で起こること、すべてに深い意味がある」と思い定めるならば、その逆境は、自身を大きく成長させる最良の機会になると、著者は語る。本書では、自らの体験を述べながら、解釈力、引き受け、内省日記、死生観など、こころを育てる具体的な技法を、対話形式で易しく説く。
目次
「逆境」を越える「究極の言葉」とは何か
なぜ、我々は、逆境に「正対」できないのか
誰も大声では語らない「人生の真実」とは何か
なぜ、日本人は、「逆境」を尊いものと思うのか
人生の分かれ道で、真に「運命」を分けるものは何か
なぜ、「成功」や「勝利」のとき、我々は学べないのか
なぜ、「自己嫌悪」の深い人間が、成長するのか
何が、出来事の「意味」の解釈を誤らせるのか
なぜ、尊大に振る舞う人は、自信が無いのか
なぜ、我々は、「エゴ」を捨てるべきではないのか〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
10
以前から田坂氏の本は何冊も読んでいましたが、今回はいよいよ深く人間の本質を明らかにしていきます。自分の小さいエゴに負けて真実に向き合おうとしない人は成長できず、逆境を成長の機会ととらえる人はそれを乗り越えて伸びていく。人は自分の問題と正対したとき、そしてその問題を与えてくれた存在に感謝をするとき、心の底から力が湧きあがってくる。対話の繰り返しの中から次第に細い銀の線を研ぎだすように、静かに言葉が迫ってきます。人との出会いは深い縁あってのこと、日々読書の経験を共有いただいている読メの皆様に感謝いたします。2018/04/15
あき
8
辛いことが続いていて何かにすがりたい気持ちのときにこの本に出会った。 辛い状況事態はすぐに解決する訳ではないが心の持ち方を実践すると不思議と少しずつだが改善されているように感じる。 東大工学部出身の先生なので、このような抽象的な内容も「なぜなら○○だから」と腹落ちする内容だった。 今悩まれてある方、辛い方は一度手にとってほしい。2022/12/01
紫の木
7
同じ著者の「運気を磨く」が良かったので、こちらも読む。自分は「嫌われる勇気」のアドラー心理学よりも、田坂氏の考えの方が心に入って来る感じがする。自己啓発本のようだがそうでは無いと思う。仕事や人生で困難に陥っていると感じている方はぜひ読んでみてください。多くの助言がありますが、必ず心に響く言葉に出会えるはずです。2020/04/28
ムートン
7
人生において成長は約束されている、小さなエゴと大きなエゴ、ただ有り難うと祈る、内省日記、引き受け、心身一如、死生観。説得力があり、かつ実践的な内容が綴られている。最後の方は、やや壮大すぎて、今の自分ではついて行けない部分もあるが、それらも、きっと、いつの日か理解できるようになれると思える。文庫化に伴いタイトルを変えているが、もともとの「人生で起こること、すべて良きこと」の方が良かったと思う。学ぶことの多い1冊。2019/09/05
桂 渓位
6
ある程度年齢を重ねた後に、意味深く感じる一冊。必死とは、必ず死ぬことを意味するメッセージは、強く心に残りました✨2020/08/08