PHP文庫
「宗教」で読み解く世界史の謎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 343p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569766027
  • NDC分類 162
  • Cコード C0122

出版社内容情報

テロや戦争が頻発している現代。繰り返される争いの原因は、歴史にあった。人間の価値観の指針となる宗教から世界史を見直す一冊。

武光誠[タケミツマコト]
文学博士、明治学院大学教授

内容説明

世界にはユダヤ教、キリスト教、イスラム教のような一神教からヒンドゥー教、神道などの多神教まで、無数の宗教がある。なぜ宗教は生まれたのか?実は初期の宗教は、自然を崇拝し、共同体を円滑に運営するためのものであり、それぞれの宗教の成立過程は、人間の思考の変遷でもあった。集団を団結させるために活用された宗教が、現代では人類を分断させる原因ともなっている。

目次

宗教は歴史と切り離せない
宗教はなぜ生まれたのか?
なぜ一神教と多神教に分かれたのか?
どのようにして唯一神は生まれたのか?
キリスト教、イスラム教のもとになったユダヤ教とは?
放浪の民が信仰したユダヤ教が、なぜ現代まで生き残れたのか?
ユダヤ教から敵視されたキリスト教が、なぜ世界に広まったのか?
キリスト教がローマ帝国の国教になったわけとは?
なぜ商人であったムハンマドがイスラム教をひらいたのか?
なぜイスラム教は、アフリカや東南アジアにまで広がったのか?
多神教である仏教は、なぜ世界宗教となりえたのか?
なぜ東アジアでは一神教が根付かなかったのか?
宗教によって動いた世界の歴史
なぜ現在も宗教紛争がなくならないのか?

著者等紹介

武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県防府市生まれ。1979年、東京大学大学院国史学博士課程を修了。文学博士。現在、明治学院大学教授。日本古代史を専攻し、歴史哲学的視野を用いた日本の思想・文化の研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポタオ

33
タイトル通りの、世界史の謎自体を宗教で解いていくという本ではなかったです。宗教の謎を世界史の視点から見ていく感じの内容でした。でも、宗教について色々勉強になりました。宗教ってなんで現代にも存在するんだろうっていう素朴な疑問も解決できたし、宗教紛争なんかの解説もあって内容としては良かったです。2017/02/24

ホシ

12
宗教学の基礎の基礎、または教養としての宗教学が学べる本。森の思想と砂漠の思想、一神教の誕生、ユダヤ教の成立、ムハンマドの生涯、イスラム教の展開といった点を新たに知れた。門外漢の私にでも分かりやすい内容で良い。中近東・中央アジアの民族・領土・宗教を巡る紛争の歴史がちょっと難しかったけど。あと、内容とタイトルが少し合っていないかな。本書のタイトルだと世界史の本に思えるが、まぎれもなく宗教(特に世界三大宗教)の歴史に関する本。やはり、人の思考を理解する上で、宗教理解は欠かせない、という思いを強くする。2017/11/10

らっそ

8
こういう本を軽重織り交ぜて何冊も読んで、自分の知識を積み重ねていければ良いんだな、と中年も中年になって気づいた。若いときは、その分野の極めつけの1冊だけを探し続けていたような気がする2020/02/19

シロ太

7
多神教と一神教の違いは森の思想、砂漠の思想の違い、という解釈はとても興味深かった。世界三大、およびその他宗教も丁寧に説明されていた。しかし地理(地政学?)に疎い私には難解な部分も多々あった。残念なのは宗教対立による紛争の解説がとてもあっさりしいたところ。十字軍など血生臭い歴史も含めてリアルな宗教世界史を掘り下げてほしかった。世界の宗教をざっくり把握するにはちょうどいい冊子でしょう。2017/04/28

takakomama

3
一神教と多神教の成り立ちに気候が関わってるという考え方が、興味深いです。ユダヤ人は排他的だと思っていましたが、そうではないようです。キリスト教やイスラム教の信仰は、人々の生活に大きな影響を与えています。同じ宗教を信じているのに、なぜ戦争になってしまうのでしょうか。お互いの信仰を尊重し、宗教が争いの種ではなく、平和の糧であってほしいです。2017/07/22

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