出版社内容情報
昭和三〇年代・新宿。珈琲店の二階に住むその美しき青年は、雨の日だけ探偵業を開き、怪事件を鮮やかに解決するというのだが……。
【著者紹介】
小説家
内容説明
昭和の新宿。「雨の日だけ営業」と噂される、元神主・水上櫂の探偵社をめぐる物語―。幼馴染の慎吾が「近ごろ、会社に間違って届く郵便物が多くて、受付の女性が困っている」と櫂に相談した数日後、その女性は失踪して…(表題作)。◎友の死を悼みつづける女の真意を見抜く「沈澄池のほとり」。◎破格の待遇で募集されたカメラマン採用試験の謎に迫る「好条件の求人」など、四作品を収録した連作短篇推理小説。
著者等紹介
三木笙子[ミキショウコ]
1975年、秋田県生まれ。第2回ミステリーズ!新人賞の最終候補作を改稿・連作化した『人魚は空に還る』(東京創元社)で2008年にデビュー。2013年、「第1回ジュンク堂書店文芸担当者が選ぶこの作家を応援します!」に選出された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
honoka
50
有村礼が70才とのこと。しかも美しい70才…見てみたい…。「別れの雨」に描かれた男性って、高広?2016/05/09
はつばあば
48
長いこと積んであったのですがとうとう読了できました。まだ私が小学生の頃の八郎潟の干拓が時代背景かと。慎吾の櫂に対する罪悪感がどんなのか気になりながら読み進め、そうや昭和のこの頃はまだ人も素直やったなぁと。勿論竜が助けてくれたってこともあり得た話やったかも。探偵モノというよりファンタジー要素たっぷりで私の好みでした(^^♪。2023/04/22
hirune
48
櫂が拘りのないサッパリとした印象なのに、慎吾の罪悪感を抱え込んだうじうじッ子ぶりが私は好きになれなかった…それを言っちゃあ お終いよってくらいこの本の主題なんだけどねぇΣ(-᷅_-᷄๑)探偵社を営む櫂が お金にならない事件を慎吾とともに解決していく短編集。探偵として有能だし推理も面白い。でも最後の結末は はっきり言って推理小説としては掟破りなんじゃないでしょうか☆あ、これってミステリーっぽいファンタジーなのかな?2018/01/26
よっち
44
戦後の新宿を舞台に「雨の日だけ営業」と噂される元神主の探偵・水上櫂と、彼を気にかける幼馴染・慎吾のコンビがもたらされる謎を解決する連作短編集。郵便物の誤配に頭を悩ませていた女性の失踪、友人が自殺した貯水池を気にかける女性、破格の待遇で募集されたカメラマン採用試験、慎吾が子供の頃助けだされた真相など、事件解決に協力しながらも櫂に恨まれているのではと苦悩する慎吾の繊細な描写はなかなか良かったですね。最後に明かされた櫂の重い選択を考えると、これは真澄が慎吾にツンケンするのも仕方ないなと思ってしまいました(苦笑)2016/04/17
yu
41
Kindleにて読了。どこかSFっぽい感じがするなーと思っていたら、そういうオチでしたか。どこかゆっくりと時間が流れている雰囲気がいい。2019/05/03
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