ちくま新書<br> 未来の再建 ──暮らし・仕事・社会保障のグランドデザイン

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ちくま新書
未来の再建 ──暮らし・仕事・社会保障のグランドデザイン

  • ISBN:9784480071927

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内容説明

頑張っても報われず、誰もが弱者になりうる社会。それが今の日本だ。生活不安が私たちを直撃し、弱者がさらに弱い者を叩く。そんな状況にあって、突破口は一体どこにあるのか? 「くらしの場」、「はたらく場」、「保障の場」それぞれを再建し、自己責任社会から脱却すること。子育て、教育、医療、介護など、私たちが生きる上で必要不可欠な「ベーシック・サービス」を、すべての人に保障すること。来るべき時代への道筋を示す、希望の書である!

目次

第1章 生活困窮者を絶え間なく生む社会/第2章 引き裂かれる日本社会/第3章 日本の「労働」はなぜこれほど苦しいのか?/第4章 身近な世界を政策につなぐために/第5章 限定的で狭小な社会福祉からの脱却/第6章 「職場の再建」で分断を乗り越える/第7章 未来を再建せよ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

23
地に足のついた議論。◇根っ子にあるのは、いまの日本では「弱者救済では支持は広がらない」という認識。その上で、非年功序列型正社員と非正規フルタイムからなる「一般労働者」の拡大、選別型社会福祉の限界、勤労主義による分断…などを踏まえ、誰もが支持できる負担と受益の可能性を追求する。例えば福祉なら、弱者救済派と自己責任派、分断の双方から支持されることが必要。その手段となるが「ベーシックサービス」、子育て・介護・生活困窮などのリスクとコストを社会で一律に支える。誰もギャフンと言わせない方向性に大きな可能性を感じる。2019/02/10

樋口佳之

21
著者3人が消費税増税論で一致しているのなら残念。EU共通15%と言うけども食品8%はそことの比較でも既に高率では。何故消費税をあげる事を前提に未来構想を語る必要があるのか。2019/01/02

おおた

17
働く人やこれから働く人は本書に目を通すべき。今年の秋から10年以上働いた介護福祉士に月8万円の補助が出て財源は2000億円。10年以下まで含めると8000億円、保育士などを含むと1.4兆円の財源が必要になるという。貧しい生活を送る人たちを切り捨てて、すべてを「自己責任」に帰そうとする政府のやり方で本当に未来が成り立つのか3人の識者が検討する。世間で副業や自助努力がもてはやされているが、貧困層はそうできないから現在の所得になっているわけで、貧困層をなくすような所得の配分が、ひいては国を強くすると思う。2019/06/09

まゆまゆ

11
財政、労働、福祉の専門家が語る、日本社会のあるべき姿とはを解説していく内容。共同性を喪失した社会で、以前のような経済成長が見込めない中で無理な成長を追求しているために深刻な労働問題が今なお続く。人間の顔を失ってしまった冷たい社会にいる現実を直視したうえで、社会福祉、保障のあり方を考えていく。選別をやめてすべての人に平等な保障を、という社会的ビジョンは共有されるのだろうか、それは私たち一人ひとりの考え方と行動にかかっている。2019/03/06

ぴーすけのパパ

11
読み始めは、わが国の労働、福祉の現状を知り、暗澹たる気持ちになりました。その後、井手先生から、わが国社会のビジョンが示されるに至って、明るい光が射し込み、未来に希望を持つことができました。この本を読んで、私が描いた社会は次のとおりです。①9時から5時までしっかり働いて、夜は家族と食卓を囲む。そこには会話と笑顔がある。生活に困らない程度の給料をもらい、見栄も「見せびらかし」もない。②出産、子育て、教育といったライフイベント、病気、失業などの不測の事態を社会で支え合う。そんな社会を作っていきたいと思いました。2019/03/06

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