出版社内容情報
織田信長が誘拐!?――時代小説の人気シリーズを多数抱える著者が満を持して贈る、書き下ろし歴史エンターテインメント。
【著者紹介】
作家
内容説明
どうすれば、魔王とまで称される織田信長をかどわかせるか―「信長誘拐」という前代未聞の依頼を受けた沢越宗一郎は、武田攻めの織田軍の様子をうかがう中、信長を狙撃しようとする謎の女と出会う。さらに信長に恨みを抱く武田の忍者集団も現れて…。宗一郎が任務遂行のために考え出した手段とは。依頼主の真の目的とは。そして意外なきっかけから本能寺の変が?驚天動地の歴史活劇。文庫書き下ろし。
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年、静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。1999年、『駿府に吹く風』(刊行に際して『義元謀殺』に改題)で第一回角川春樹小説賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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歴史本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
88
眼の付け所はなかなか面白い。さすが鈴木作家でした。がそれにしても宗一郎が強すぎます!いくらなんでもスーパーマンか?って思ってしまうのに少し違和感がありましたが、読後は本当にポルトガルに行っちゃたかも・・なんてワクワクも。影武者って昔からいたようですからね・・でも、信長の性格からしてどうなんでしょね?って、性格なんて後付けの書籍でしか知らないのですが・・2015/12/24
二分五厘
13
まるでB級スパイ小説のような(^o^;)武田攻めも終盤の天正十年が舞台。織田信長を拐かす依頼を請けた落とし屋・沢越宗一郎。信長の狙撃を企む謎の美女や武田忍びと戦い(助け)ながら誘拐のタイミングを謀っていく。とにかく宗一郎がポジティブ無双惚れっぽい。なんだかなんの山もなく読み終えた感じ(笑)。誘拐の動機も、えーそんな理由?だし。魔王信長は世界共通なのかな。一番面白かったのは、本能寺の変が起こった理由だったり。なるほど、それならやる。2017/08/18
ひさか
4
2015年11月刊行。文庫書下ろし。超人的な強さの宗一郎という剣士に魅力があり、面白い。史実ものではなく、オリジナル性の強い話なのも楽しめた。あっという間に読み終わってしまい、続きが読みたくなりました。2016/01/15
納間田 圭
4
“もしかしたら有り得るかもしれない”と思ってしまった想像力が膨らむ一冊。切り口が面白く、その後の話も知りたくなった。ネタバレをさせるつもりはないが…キーマンは「善住坊(ぜんじゅぼう)」という人物。たしか昔、大河ドラマ「黄金の日日」で“川谷拓三”が演じていた鉄砲の名手…信長を狙撃するが失敗し、生きたまま首から下を峠の土中に埋められ、通行人に少しずつノコギリを引かせる酷い鋸引きの刑で処刑されるシーンを何故か覚えている。格闘シーンの描写が上手くリアルだった…でも、主人公がちょっとスーパーマンのように強すぎか2015/12/21
ちばっち
3
何もかもが出来すぎでうーん…という感じがしなくもなかったですがまぁまぁ楽しかったです。それよりも信長のその後や宗一郎と再会できたのかを考えるのが楽しいです。2018/01/14