出版社内容情報
“仙境のナイチンゲール”と呼ばれた女医がいた――激動の昭和を背景に僻地医療を描いた感動作。映画「いしゃ先生」原作本。
内容説明
「頼む、三年間だけお前の人生を私にくれ」。昭和十年、村長である父に懸願され、二十四歳で故郷の無医村の医師となった志田周子。しかし女性や近代医療に対する偏見は根強く、村人からは拒絶されてしまう。雪深き冬、襲いくる戦火、そして東京にいる想い人との恋―過酷な運命にも負けず、僻地医療の先駆けとなった実在の女医を描いた、涙と感動の長編小説。映画「いしゃ先生」の原作本。文庫オリジナル。
著者等紹介
あべ美佳[アベミカ]
1971年、山形県尾花沢市に生まれる。2002年『沈まない骨』で日本テレビシナリオ登龍門優秀賞、2004年『曲がれない川』で第29回NHK創作テレビドラマ脚本懸賞最優秀作、NHK仙台開局80周年記念ドラマ『お米のなみだ』では、東京国際ドラマアウォード2009・ローカルドラマ賞を受賞。テレビドラマ、時代劇、映画、アニメ、ラジオドラマ、舞台など、ジャンルを問わず脚本を多数執筆。2012年4月『雪まんま』で長編小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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